概要
SkyDriveは、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」の型式証明取得に向けた機体開発を進めており、2025年に開催される大阪・関西万博ではデモフライトが予定されている。
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東陽テクニカは、2022年12月にSkyDriveとサポーター契約を結び、計測事業を通して培った知見や技術を活かし、安全性や耐久性向上に向けたさまざまな支援をしている。
現在、東陽テクニカが設計から構築まで携わった「電動推進システム評価ベンチ(eVTOL用アイアンバード)」を含む統合評価ベンチ装置で安全性を向上させる評価試験が実施されており、さらに、耐久性の性能評価において必要な耐久風洞設備も東陽テクニカが構築した。
加えて、実証機を用いた全機試験において試験の計画・リスク評価や各種ドキュメント作成、実際の試験実施に対して人的支援も実施。今後も大阪・関西万博でのデモフライトや型式証明取得に向けて支援を続けるという。
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東陽テクニカは、海外パートナーとの試験アライアンス構築、試験管理ツールの独自開発にも取り組んでおり、欧米の優れた技術も取り入れながら国内でのeVTOL試験の技術向上に寄与することを目指し、設備構築だけでなく試験支援サービスの事業化を推進するとしている。
電動推進システム評価ベンチについて
空飛ぶクルマといったeVTOLの「電動推進システムの評価用ベンチ(eVTOL用アイアンバード)」で、シミュレーターと連動しながら負荷をコントロールすることで、ベンチ上でさまざまな模擬飛行を実施する。
12個の被試験モーター、ESC(Electric Speed Controller)へ回転数指示を与え、対向するダイナモメータ-で負荷をかけることで推進システムの性能評価を行います。短絡などの異常状態を模擬する機能も備え、異常時の挙動を評価することも可能だ。
主なシステム構成
- バッテリーシミュレーター (大容量双方向直流電源システム)
- 低電圧用DC電源 (電力回生式・双方向直流電源装置)
- ダイナモメータ-、トルク計
- 計測ソフトウェアなど


耐久風洞設備について
飛行中に受けるさまざまな荷重を模擬し、ローターやモーターの耐久性を評価する試験を実施する。eVTOLはヘリコプターやプロペラ機とは異なる荷重を受けるため、解析と共に長時間の試験で耐久性を実証していく必要がある。
本設備でローターやモーターの耐久性を評価し型式証明取得や安全性の向上に活用されることが期待されているという。東陽テクニカでは、このような大型設備の据え付け工事まで対応し可能だ。
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