自動運航に必須のポートが前面に打ち出された。目立つ製品ではあるが、来場者からの声は必ずしも驚きや物珍しさばかりではないという。担当者は以下のように説明する。
担当者:これまでの展示会では「ドローンで何ができるのか?」といった漠然とした質問が主流でしたが、今回の展示会では「こういうことをしたい」と現場のニーズを落としこんだ相談が非常に増えている印象です。

具体的な要望として特に多いのが、ドローンで撮影したあとのデータ処理の効率化だ。単に高精細な画像が撮れるというハードウェアの性能だけでなく、取得した画像をいかに短期間で効率的に異常検知を行ったり、利用可能な形式に加工したりするかという段階へ、顧客の関心が移行しているという。
実例として担当者は、取り壊すことになった有名ホテルの建物を文化遺産として3次元化するため、Skydioを活用して全館を撮影したケースを解説した。完成した3Dモデルを見た関係者からは「この3Dデータを竣工検査の納品物として使いたい」という声が届き、新しいニーズが生まれつつある。

また、ブースには狭小空間での使用を想定した各社のドローンも各種展示された。埼玉県八潮市の下水管陥没事故以来、ドローンでの下水道点検の関心は高まっており、その情報収集に訪れる人が目立っていたようだ。来場者からは「結局どの機体が一番いいのか?」「導入コストはいくらかかるのか?」といった実務的な質問が頻出したという。
また、運用上の要望として「真上を撮影したい」という声も寄せられた。これまでの一般的なドローンでは構造上、真上の撮影が困難だったが、DJI AVATA 360が登場し、飛行する周囲360°が撮影できるようになった。ブースではそういった最新情報も提供された。
なお、Skydioが開発する屋内点検用の最新機種であるR10も、モックアップが展示された。同機でも真上の撮影ができるほか、LEDライトも搭載されるようだ。今後実機が出てくれば、他社の機体と比較しての強みも明らかになっていくだろう。