専門家向けドローンベースソリューションの開発企業であるAtlas Dynamics(以下:Atlas)は、アジアやイスラエルの個人および機関投資家から8百万ドルを調達したと発表した。Atlasは2015年に、CEOであるIvan Tolchinsky氏と、CTOのIgor Zhydanov氏によって設立され、Eridaドローンの開発を行なっている(関連記事はこちら)。
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調達した資金は、見通し内(Visual Line of Sight:VLOS)および見通し外(Beyond Visual Line of Sight:BVLOS)ドローンベースデータソリューションの開発に向けて使用される。また北米などの肝要な市場においての存在感を確立することも目的としている。同社は、今年の第3四半期に北米で商品の展開を開始させる予定である。Atlasの技術はインフラ視察、建設、緊急時の対応、安全保障や保険において利用されている。同社のマーケティング担当責任者のGuy Cherni氏は次のようにコメントしている。
Cherni氏:北米市場は、人が操作を全く行わないドローンベースソリューションがすぐにでも飛行できる環境が整っており、VLOSやBVLOSのあらゆる状況においても必要とされるデータを共有することが可能であろう。
これらの資金により我々はさらに努力を重ね、この成長産業に変革をもたらすことができるだろう。我々はこれまでの宇宙航空技術における経験をや知識を活かし、すでに市場に出せる段階にある商品に、精緻な航空デザインを加えてる。さらにあらゆる用途においても使いやすく、耐久性や順応性においても優れた商品を開発している。
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Atlasはカーボンファイバーを100%使用した宇宙船、リチウムシリコンバッテリー、電子、コミュニケーション、機械部品の製造といったあらゆる分野において独自の技術を使用しており、それらの利用者は飛行時間やデータ収集容量を最大限引き延ばせるという。Atlasのドローンプラットフォームは、最大55分の飛行時間および55キロに渡る飛行距離、日夜にかかわらず過酷な気象条件下においてもドローン飛行を可能にする。
このドローンソリューションは“Atlas Pro”と呼ばれるドローンであり、その構成内容は自律的な操作システム、多目的で柔軟性のある積載キャパシティ、遠隔からの操作でも安全に行える着陸および充電ステーションである。Atlasは、2017年9月5日から7日に米国ラスベガスで開催されるInterDrone 2017において、同社のソリューションを展示する(Booth 800)。