毎年9月になるとドローン関係者が一堂に会す展示会がInterDroneである。そんなInterDroneも早5年目を迎えた。今年も9月3日から6日までラスベガス・リオ・ホテルにて開催された。ドローンの世界も大きく変化し、潮目を迎えたようだ。今年の展示ブースは71社となっており、縮小感は否めない。ドローンの業界展示会も淘汰の時代が到来しつつあるのだろう。
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北米で開催されるドローンの展示会をつぶさに見てきた編集部だが、今後アメリカでのコンベンションは、10月に開催されるソリューションメインのコンベンションである「Commercial UAV Expo」と、軍用から海上、陸上まで幅広く無人機をカバーする5月開催のExponentialを押さえておけば良いのではないかと思う。
2日目基調講演で、今後ドローンによるソリューションは、クライアントにとって、“Affordable”,“Achievable”,“Actionable”でなくてはならないと話す、DroneUpのTom Walker CEO。
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続いて登壇したFrost&Sullivanのマイケル・S・ブレーズVPとGUINN Partners創業者のコリン・グインは、「業界内だけで通じる話法を使っていては、ビジネスパートナーが求めるソリューションを達成しきれない。もっとクライアントの求める解決策の本質を見極めることが重要だ」と話していた。
気になる会場から
会場入口正面にブースを構えるプレシジョンホーク
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会場入口からパノラマ写真
■Aertos
非GPS環境下のインスペクションなどに特化したaertosの機体
■HOODMAN
Launch Padを販売するHOODMAN
■INSPIRED FLIGHT
ESCを内蔵したモーターを使用し、様々なニーズに応える機体を開発しているINSPIRED FLIGHT
■Fluidity
CESでもアワードを受賞している、Fluidityの片手でDJIの機体コントロールが可能になるFT Aviatorが、ペリカンボックス仕様で展示されていた。
■FC Air
フューエルセルのFCエアー
■Luminell
ドローン用LEDライトを販売するLuminell社。大きい方は800ドル、小さい方は400ドルとのこと
■東芝
日本からは東芝がドローン検知システムを展示。ドローンが発する2.4GhzのRFを検知する。カメラも付いているため、多くのディテクションギアが地図上に違法ドローンをマッピングするのに対し、マッピングだけでなくカメラで捉えた映像の中に検知したドローンをマーキングできる機能がユニークだ。今後は他の周波数帯もカバーする予定とのこと。
■AIUAS
AIUAS社のカメラジンバル。左のA-GI0315は光学30倍ズーム、赤外線サーマルカメラ、1500mのレンジファインダー付きで$12,000。
■WEMAKEDRONE
ドローンの組み立てが学べるソフトウェアWEMAKEDRONE
■eBlimp
eBlimpは、元々は飛行船の上部に太陽光パネルをつけていたそうだが、内部に設置することで電力効率化がなされたそうだ。日が出ている間飛び続けることが可能とのこと。
■LENSPEN
LENSPEN社が販売しているドローン向けレンズクリーナー。ペンの片方にはブラシがついており、もう片方にはセーム革にカーボン粉末がキャップをする毎に補充され500回まで使用できるとのこと。スマホカメラにも対応する小型サイズや、レンズの平面、球面に対応するタイプがあり、ドローン空撮を生業とする方には必携でしょうとのこと