中国で2番目のドローンスタートアップが資金調達した。上海に拠点を置くYuneec(ユニーク)社に、インテルが6000万ドルを出資した。ライバルであるEHANGが、シリーズBによる資金調達で4200万ドルを獲得した2日後の出来事である。EHANGもYuneecも、5月にAccelから7500万ドルの⽀援を得て、スカイファンドと呼ばれる商業用ドローンへの投資を主とするファンドを立ち上げた中国最大のドローンスタートアップDJIに対抗している状況だ。
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Yuneec創設者であるティエンユーは、同社のドローンの強みを以下のように強調する。
我が社のドローンは、商業用、コンシューマー用問わず、非常に簡単にオペレーションできることが、大きな特徴です。初めてドローンを購入した人でも、開封してたった5分で飛行させることができます。
インテルとYuneecは、何らかのプロジェクトで協力する計画であるとしているが、それが具体的に何かは明かされていない。Yuneecは、インテルが今までに出資した3つ目のスタートアップである。他の二つとは、商業用ドローンのソフトウェアを開発するAirwareと、センサー機器とデータ分析のプラットフォームを製造するPrecisionHawkだ。
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ドローン業界が急速な成長を楽しんでいる現在、ベンチャーキャピタルからスタートアップへ大量の資金が投⼊入されている。CB insightsによれば、過去3年間の合計金額を上回る、1億7200万ドルもの資金調達にドローン企業が成功しているようだ。
これはコンシューマードローン市場での戦いがますます厳しくなることを意味しており、YuneecやEHANG、DJI、3DR(米国)などは、企業ユーザーに対するソフトウェアやドローン製品に磨きをかけることが必要とされる。インテルは、ドローンのハード、ソフト、データ分析などを幅広くカバーするスタートアップたちに資金を投⼊入することで、同社の半導体事業の成長みならず、最近伸び悩む収益の多様化を実現するエコシステムの確立に取り組んでいる。