2年ぶりにリアル開催されるAUVSI XPONENTIAL
AUVSI XPONENTIALは全米随一の規模を誇る無人機の展示会。前回マサチューセッツ州ボストンで開催予定だったが、コロナ禍でバーチャル開催となり、2年ぶりにリアルイベントとしてフロリダ州オーランドで開催されるAUVSI XPONENTIAL 2022(4月25日〜28日)の模様を随時レポートする。
- Advertisement -
開催前日、まず驚いたのがマスク着用率の低さだ。カリフォルニアに住む筆者が利用したサンノゼ空港でももう8割近くはノーマスク。ソルトレイク経由でオーランドに向かったが、飛行機は満席、機内の9割がノーマスク。
そんなに一気にコロナが無くなった訳でもないのにと思いつつも、ウトウトしてたら通路を挟んで隣の女性三人組は酒盛りで大盛り上がり。フライトアテンダントもその楽しさに目を細め、そっと追加のミニボトルを渡していた。少し前までマスク着用義務があり、機内でアルコール提供が制限されていたことなど嘘のよう。
到着したオーランドでは入道雲がにょきにょき立ち上がり、カリフォルニアとは違って少しじっとりとした暑さが迎えてくれた。
- Advertisement -
初日は一般公開はなく、レジストレーションといくつかのカンファレンスのみの開催となった。カンファレンスルームの中でもメインとも言える大会場で開催されていたのが、DIUというアメリカの軍関連の調達をコーディネイトする組織のプレゼンテーションだ。
アメリカ国防総省DIU(Defense Innovation Unit)が語る
DIUはDefense Innovation Unitの略で、日進月歩の進化を遂げるドローンやAIなど最新技術をいかに安全に軍の装備に反映させていくかを主題として設置されたアメリカ国防総省の組織だ。DIUは、アメリカ軍が調達できる商業機の基準やラインナップをBlue UASsとして設定している。カンファレンスでは、どのようにしてSkydio X2DやParrot Anafi USA GOVなどが、Blue UASsの審査を受けたのかなど、経緯やその際のキーコンポーネントとは何かなどが話されていた。
また質疑応答では、どこまで米国製でなくてはならないのか?中国製が一つでも含まれていたらダメなのか?と問われ、ステージ上のDIUのシェルビー氏は、通信機器、ジンバル、フライトコントローラー、カメラ、センサーなど、いくつかのコンポーネントで詳しく調査を行い審査をすると答え、製品100%が米国製である必要は無いとの回答だった。
ちなみにカンファレンスルーム内も99%ノーマスクだった。