災害発生時は山間部へ物資を届けることが難しく、人が入りにくい線路周辺での補修用資機材の運搬が現場の大きな負担になっている。こうした課題を背景に、北陸新幹線沿線で大型物流ドローンを用いた資機材搬送の実証実験が行われた。
DJI正規一次販売代理店の株式会社システムファイブは、北陸新幹線の越前たけふ〜敦賀間で実施した物流ドローン「DJI FlyCart 100」の実証実験を紹介する動画を公開した。動画では、鉄道保守や災害時の現場を想定し、新幹線が運行している状況下で路線上空を飛行する区間を含む高難易度環境において、安全な機材運搬が可能かを検証したとしている。
実証実験の概要
実証は、JR西日本商事、TRIPLE7、南榮工業、システムファイブの4社で実施。北陸新幹線の越前たけふ〜敦賀間の路線上空で、DJI FlyCart 100を用いた資機材搬送を行った。飛行環境は山間部特有の起伏がある地形で、飛行距離は約240m、高低差は約110mという条件下だった。区間内には、新幹線の線路上空を飛行する地点も含まれる。
運搬したのは鉄道保守や災害対応を想定した資機材。1回あたり約20kgの資材を運び、3回目のフライトでは全ての資機材にあたる約40kgを一度に積載して飛行した。
安定飛行と安全確認、ウインチ運用を検証
動画では、機体左下にある5か所のビジョンセンサーを用いて周囲の安全を確認できる点に触れている。新幹線が運行している路線上空という環境下でも、安定した飛行と安全な運搬を確認できたとしている。
また、フラッグシップウインチシステムでは、手動のほか送信機からも、操縦者が荷物をリリースしたいタイミングでフックを解放できるとしている。送信機には文字や音声で通知されるため、長距離飛行時でも操縦者が状況を把握しやすいという。
使用機材のDJI FlyCart 100は、最大80kgの積載が可能な物流ドローン。全天候に対応しながら高い安定性を備える点や、ヘリコプターなどと比べ導入コストを抑えられる点が特長だ。
なお、システムファイブでは本件に関する詳細なレポート記事を掲載している他、DJI FlyCart 100に関する製品問い合わせや導入相談、実証実験(PoC)の相談を随時受け付けている。
https://dji-info.system5.jp/blogs/logistics/dji-flycart-100-hokuriku-bullettrain