ブルーイノベーション株式会社は2026年2月10日、仙台市の多目的ドーム「シェルコムせんだい」で、屋外用ドローンと屋内用ドローンを組み合わせた点検により、屋根漏水箇所の特定を半日で行えることを実証したと発表した。
シェルコムせんだいの屋根は、鉄骨骨組と膜材が重なる開閉式特有の構造で、外側の状態確認だけでなく内部からの確認も必要になる。一方で高所かつ広範囲の点検では足場などの仮設が前提になりやすく、月1回の保守日に確保できる時間の制約や、施設運営への影響、安全確保の負担が課題だったという。
今回の点検では、屋外側の広域確認にDJIの「Matrice 3TD」、屋内側の近接確認にFlyabilityの「ELIOS 3」を使用した。屋外点検では屋根全体の状態を上空から確認し、劣化の兆候(鉄錆など)も把握したとしている。一方、サーモカメラなども活用して調査したものの、外側からの確認だけでは漏水箇所の特定に至らなかったという。
漏水箇所の特定に向けて、屋内側はELIOS 3でドーム内部から点検を実施。構造部材が入り組む空間でも安定して飛行し、通常のドローンでは進入が難しい狭小空間まで確認できたとする。結果として漏水箇所を発見し、3Dマップ上で位置を特定。屋外点検で得た情報と組み合わせ、屋根全体の状態を立体的に把握できるとした。

仙台市側のコメントとして、足場の設置・撤去などの仮設工事を行わずに安全に目視点検できた点や、点検時間を短縮して施設運営への影響を抑えられた点を成果に挙げている。