日本の海洋の安全保障、持続的な海洋の構築に向けて、カーボンニュートラルポートの形成や海中ロボット・水中ドローンの活用、海洋データの利活用等、海洋政策の大きな変革となる「オーシャントランスフォーメーション」が加速している。
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Offshore Tech Japanには、これらに関する海洋機器、オフショア資機材、海洋土木、船舶、舶用装置等28社・団体(1月10日現在)が出展。日本の豊かな再生可能エネルギーをはじめとする海洋資源の利活用を一層進ませるべく産学官が連携し、海洋に関する専門家、業界関係者が一堂に会する海洋ビジネスのプラットフォームとして開催する。
Offshore Tech Japan 海洋産業技術展とは
Offshore Tech Japan海洋産業技術展は、2016年から隔年開催していた「SUBSEA TECH JAPAN(海洋産業技術展)」をリニューアルした展示会。海洋再生可能エネルギー開発(洋上風力、海流、潮流、波力他)や、海洋開発に関する事業提携・技術相談、海洋機器・オフショア資機材の受発注、海洋研究開発・技術開発など、海洋資源の利活用に関する商談展示会だ。
同展では、海洋の安全保障、持続的な海洋の構築に向けて、海洋調査、観測、計測技術に大きな期待が寄せられている。深海調査が可能な自律型無人潜水機や、海洋環境測定機器、海底ケーブル調査、センサ等、注目を集めている水中ドローン等を取り扱う。
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注目の出展者
- 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」
水深6000mでの深海調査が可能な自律型無人潜水機(AUV)「NGR6000」と、浅海から深海まで観測ができ、空中重量が軽く漁船等でも取扱いが容易な海底観測プラットフォーム「COEDO Petite」の実機展示とともに、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期「海洋安全保障プラットフォームの構築」の事業紹介を行う。 - ブルーオーシャン研究所
浮かべるだけで、海象(波高・流速等)がリアルタイムにモニターできる小型軽量ブイ「みちびき海象ブイ」を紹介する。このブイには係留式と漂流式の2つの利用タイプがあり、また、オプションにより水深500mまで最大10層の鉛直水温や、多項目水質(DO、pH、塩分,濁度)も計測できます。さらに海上の観測プラットフォームとして様々な計測機器を搭載できる他、水中ドローン等の海上基地として利用することも可能。 - Nortekジャパン
Nortekジャパン合同会社(ノルテックジャパン)は、超音波ドップラー式センサーを製造するNortek AS(本社ノルウェー・オスロ)の日本法人として、同社が製造する流向流速計、波浪計、DVL(水中ナビゲーション用センサー)の国内販売を行っている。同展示会では超音波式波浪・流向流速計とDVL(水中ナビゲーション用センサー)を展示する。 - スペースワン
国内外で産業実装が進み、注目を集める水中ドローン。港湾や海洋土木をはじめ内陸部も含めて水中点検の活用が広がっている。多くのシェアを誇るCHASING社の水中ドローンの展示・操縦体験・事例や点検サービス等を紹介する。都内で水中ドローンの体験をし活用方法などを相談できる。 - 海洋研究開発機構
海の研究を通じて、科学技術の向上、学術研究の発展、地球や生命の理解などに広く貢献するための活動に取り組んでいる。地球環境の把握、海洋資源の利用、地震・火山活動に関する調査研究を進めるとともに、それらを支える探査機・観測機器の運用や技術開発、革新的な成果や発見につながる最先端の研究を推進している。研究成果を広く社会に普及・還元するため、その施策の一つとしてJAMSTECベンチャー制度を運用している。
注目のセミナー
日本の海洋政策の大きな変革となるオーシャントランスフォーメーション(OX)にフォーカスし、「海洋再生可能エネルギー」、「海洋ロボット」、「洋上風力発電の自治体の取り組み」、「人材育成」の4つのテーマから、今後のキーテクノロジーとなる海洋再エネ、海洋・水中ロボットや、洋上風力発電を通じた地域共生の取り組みを紹介するセミナーを連日開催する。
日時 | 2024年1月31日(水)14:00~16:40 |
会場 | ステージB(東京ビッグサイト東8ホール) |
内容 | 浮体式洋上風力発電、海洋温度差発電、波浪発電、海洋エネルギーと漁業の協調、潮流発電をテーマに、5名の講師が解説する。 |
日時 | 2024年2月1日(木)14:00~17:00 |
会場 | ステージB(東京ビッグサイト東8ホール) |
内容 | 内閣府による自律型無人探査機(AUV)の社会実装に向けた戦略をはじめ、SIPにおける海洋ロボット開発の成果と将来展望、さらには音響技術や慣性航法装置技術、水中光無線技術に関する最前線を紹介する。 |
日時 | 2024年2月2日(金)10:30~12:00 |
会場 | ステージB(東京ビッグサイト東8ホール) |
内容 | 全国で建設計画が進んでいる洋上風力発電について、長崎県、佐賀県、千葉県銚子市の取り組みを紹介する。 |
日時 | 2024年2月2日(金)14:00~17:00 |
会場 | ステージB(東京ビッグサイト東8ホール) |
内容 | 基調講演「海洋ロボコンと技術者育成、「海洋エンジニアリング産業への取り組み」や、海底地形調査、浮体式洋上風力発電、珊瑚保全をテーマに人材育成と海洋産業について語られる。 |
このほか、洋上風力発電と風力利用拡大や非化石エネルギー導入拡大とエネルギー利用最適化、再生可能エネルギー、地域マイクログリッド等の主催者セミナーを開催する。
開催概要
エネルギーイノベーション総合展構成展示会
- Offshore Tech Japan 2024 第5回海洋産業技術展(主催:産経新聞社/株式会社JTBコミュニケーションデザイン)
- ENEX2024第48回地球環境とエネルギーの調和展(主催:一般財団法人省エネルギーセンター)
- DER・Microgrid Japan 2024(主催:株式会社JTBコミュニケーションデザイン)
- 第18回再生可能エネルギー 世界展示会&フォーラム(主催:再生可能エネルギー協議会)
- InterAqua 2024 第15回水ソリューション総合展(主催:株式会社JTBコミュニケーションデザイン)
開催日時 | 2024年1月31日(水)~2月2日(金) |
場所 | 東京ビッグサイト 東7・8ホール |
展示規模 | 324社・団体、477小間 ※エネルギーイノベーション総合展全5展合計(1月10日現在) |
Offshore Tech Japan後援 | 国土交通省/内閣府 総合海洋政策推進事務局/横浜市/海洋都市横浜うみ協議会/国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所/国立研究開発法人海洋研究開発機構/公益社団法人日本船舶海洋工学会/公益社団法人日本マリンエンジニアリング学会/一般財団法人エンジニアリング協会/一般社団法人海洋産業研究・振興協会/一般社団法人次世代センサ協議会/一般社団法人センサイト協議会/一般社団法人日本計量機器工業連合会/一般社団法人日本舶用工業会/一般社団法人日本プロジェクト産業協議会/特定非営利活動法人海洋音響学会/特定非営利活動法人長崎海洋産業 クラスター形成推進協議会/海洋理工学会/日仏海洋学会/日本海洋学会 |
入場料 | 無料(事前来場登録制) |
同時開催展 | nano tech/MEMS SENSING & NETWORK SYSTEM/ASTEC/SURTECH/TCT Japan/CONVERTECH/新機能性材料展/GREEN MATERIAL/3DECOtech/WELL-BEING TECHNOLOGY を含む15展示会同時開催。 |