ABBは、日本初運航となる電気推進タグボートに、電力システムプラットフォーム「Onboard DC Grid™」を搭載し、エネルギー源と負荷をシンプルで柔軟かつ機能的に統合した。
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電気推進タグボート「大河」は、港湾環境でのゼロエミッション運用を可能にするよう設計され、2050年までに国際輸送に携わる船舶からの温室効果ガス排出量ゼロを目標として、各社協力のもと開発された。
同製品は、ABBの電力システムプラットフォーム「Onboard DC Grid™」を搭載し、2.5メガワット時の電源システムで、他の船舶を押したり牽引したりして操船し、温室効果ガスの排出を削減すると同時に、長期の停電を防ぐための回転予備電源としても活用できるという。技術の進歩に伴い、代替エネルギーとの融合によるエミッション・フリー運航も可能な将来性のある構成としている。
タグボートのエンジンを可変速運転することで、各負荷レベルにおいて最適なエネルギー経済性を実現。燃料消費量を削減し、環境負荷の低減に貢献するという。タグボートの推進システムに、瞬時に電力を供給することができ、同社の電力・エネルギー管理システム(PEMS™)が全体の配電を制御し、高い耐障害性と信頼性を提供するとしている。
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ABB株式会社のマリン&ポート事業部長である谷川宗和氏は次のように述べている。
このような先進的なプロジェクトに協力し、日本初の電気タグボートに電源システムを供給できることを光栄に思います。当社のハイブリッドおよび電動ソリューションは、短距離輸送の分野で高い評価を得ており、今回、競争の激しい市場での貴重な機会を得てさらに強化されることになります。