株式会社A.L.I. Technologiesは、高知県四万十町で孤立集落支援システムを実現する、物流・防災・調査・測量におけるドローン活用実証実験に成功したことを発表した。
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同実証では、同社独自のドローン管制システム「C.O.S.M.O.S.(コスモス)」と、その接続モジュールを搭載したドローン機体をFIMSに連携。
オペレーションの現場拠点、東京にあるA.L.I.本社、四万十町に仮設した管理センターの3拠点からリアルタイムにドローンの運航を管理したという。
自治体が実施したい検証項目が網羅できるのか、
山間部などの上空LTEが弱い場所などを把握した上で安定的に機能するのか、
四万十町におけるドローン定期便システムとして持続可能な配送サービスになり得るかどうかを仮説検証。
同実証により、C.O.S.M.O.S.で空間や飛行を一元管理することが、ドローン飛行の安全性担保、現場のオペレーションコストの削減に繋がることが立証されたとしている。
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今後は、課題やニーズに沿ったドローン活用システムの社会実装を最終目標に掲げ、地域と連携・協力しながら、四万十町での実用化を目指すとしている。
(以下、プレスリリースより引用)
■物流ユースケースによるドローン実証実験
高齢化に伴い免許を返納した交通弱者が多く発生している山間部において、生活物資のドローン輸送を行いました。地元の方々に親しまれている「ライフショップまつした」から山間地域に転々と存在する集落同士を結んだ生活必要物資のドローンによる定期配送を実施いたしました。
■防災ユースケースによるドローン実証実験
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四万十町で災害時の津波被害が想定されている興津地区と東又地区には県道52号線のみが山間部を繋げており、震災時に土砂崩れが発生し興津地区が陸の孤島となる可能性が高いと言われています。有事の際の避難場所となっている四万十町B&G海洋センターを災害支援物資運搬の出発点として、山を超えて興津ヘリポートへ災害支援物資のドローン運搬を実施いたしました。
■測量ユースケースによるドローン実証実験
四万十町立七里小学校の裏手に広がる森林約5haを対象に、GPS情報をもつ写真撮影が可能な一眼レフカメラを搭載したドローンを航行させ森林の測量を実施いたしました。測量にドローンを活用することで県のインフラ点検計画をより効果が高いものとし、土砂崩れのリスクから住民の安全を守るために必要な現状把握のためのデータ利用、コスト削減、時間短縮等においてドローン活用の有効性を証明しました。
■調査ユースケースによるドローン実証実験
大正中津川集落民の生活道路である成川橋は老朽化が進んでいるため、大規模な修繕設計の対象になっており拡幅工事が予定されています。今回の実証実験において、工事区域内の成川橋の半径100mの範囲においてドローンを活用した上空からの事前調査を実施いたしました。