三菱重工業株式会社は、JXTGエネルギー株式会社と共同で、引火性ガスによる爆発や火災を引き起こす危険性を抑えた防爆性能を備えるプラント巡回ロボット「EX ROVR(エクスローバー)」のプロトタイプ機による走行試験を、JXTGエネルギー水島製油所(岡山県倉敷市)で実施した。
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試験では、階段昇降を含む狭隘なプラント内の複数フロア自律巡回走行、各種搭載センサーによるデータ取得や、ドッキングステーションでの充電を含む連続自動運転を実施。
開発中の同ロボットが、JXTGエネルギーのプラントにおける日常巡回点検や非常時対応を行うための基礎的な機能要件を満たすことを確認した。両社は、今回の試験結果について評価を掘り下げ、課題の洗い出しを行い、改良を進めていくとしている。
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同ロボットは、三菱重工業が原子力発電プラント事故収束支援活動などで成果を挙げたロボットの技術などをベースに開発しており、日本における国内防爆指針および欧州をはじめ世界で採用されている防爆認証のATEX/IECExに適合した防爆設計で、可燃性ガスのある危険場所(Zone1)で安全に使用することが可能。
三菱重工業は、プラントの点検密度向上や安全性強化に向け、多様なプラント環境での試験・実証を行いながら商用化を目指すとしている。