3種類のDJI製品で色調を統一する
先日、中国広東省・恵州市にある西湖を訪れました。恵州市は香港に隣接する深センからバスで1時間ほどにある日系企業が多く進出する街です。
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タイトルにある通り、この旅行にはMavic 2 Pro、Osmo Pocketに加えて発売直後のOsmo Actionを持っていきました。
昨年12月にOsmo Pocketが発売された際には、「GoProキラーか?」という声もありましたが、私自身、両方のデバイスを使えば使うほどに、純粋にアクションカメラであるGoProと、ハードウエアベースの三軸ジンバル搭載のOsmo Pocketは性格が異なるという製品であると感じています。
しかし5月に発売されたOsmo Actionはスペック、使い勝手はもちろん外観デザインまでGoProを意識して作られたアクションカメラだと感じました。
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すでに多くの方がGoPro Hero7とOsmo Actionの手振れ補正性能を中心としたレビューを行っておられます。私もひと月ほど使用して、手ぶれ補正についてはどちらも十分なレベル、それ以外の性能は一長一短があり、どちらを選んでも十分に楽しめるデバイスという印象を持っています。
そんな中、私にとってOsmo Actionの重要な機能は、D-Cinelikeという撮影モードです。これはPremiere ProやFinal Cut Proといった動画編集アプリで後処理することを前提としたフラット撮影するための設定です。
GoPro Hero7にもフラット撮影の機能はあるのですが、私が使っているDJI製Mavic 2 Proの映像と合わせたときには、色調を合わせることが難しいという印象でした。これはやはりメーカー間の味付けという問題で致し方ないのかと理解しています。
しかし今回のOsmo Actionは同じDJI製品ですので、そのあたりは比較的簡単に色補正ができるのではないかと考えました。
ということで、今回の西湖での撮影は、Osmo ActionとOsmo PocketはD-Cinelike、Mavic 2 ProはD-LogMで撮影しました。以下に上述の三種類のデバイスで撮った映像をつないだ動画を掲載します。
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Osmo Action、Pocket、Mavic 2 Proサンプル動画
■Osmo Action、PocketとMavic 2 Proの色補正について
上記映像は冒頭から、[Osmo Action]-[Osmo Action]-[Mavic 2 Pro]-[Osmo Pocket]-[Osmo Pocket]-[Mavic 2 Pro]と6つのカットをつなぎ合わせています。映像の下に撮影機材名を記載していますので参照ください。
Adobe Premiere Proを使った編集手順としては、最新のPremiere Proに備わった新機能であるカラーマッチ機能も使って統一感を持たせた上でLUTを適用しています。今回は全てDJI製品ということもあり苦労することなくカラーマッチすることが出来たと感じています。
もうひとつ作例を紹介します。西湖の撮影時はちょっと曇り空で湖の色も濁っていたこともあるので、快晴のドラゴンボートを撮影してみました。
編集手順は西湖のときと同じですが、今回はOsmo Pocketなしで、Osmo ActionとMavic 2 Proの映像を合わせています。
■Osmo Action 、Mavic 2 Proの映像を色補正
ちょっとお遊びで次のような映像を制作してみました。冒頭はOsmo Action 、それに続く空撮部分はMavic 2 Proです。Osmo Actionの防水機能を使うことで、ドローンが水の中から飛び立つようなイメージにしてみました。
■Osmo ActionとMavic 2 Proの映像を繋いでみるテスト
画角の違いや周辺の歪などがMavic 2 ProとOsmo Actionでは異なるため、映像としての統一感をもっと仕上げる必要があると思いますが、それでも色味が合わせやすいことで、こういった映像が作りやすくなりました。
GoProとOsmo Actionのどちらにするか悩んだ際には、手振れ補正機能や画角といった機能以外に、ドローン映像との統一感という選択肢があることをご説明しました。
私的にはOsmo ActionがD-Cinelikeを搭載して登場したことで、GoPro Hero7の使用頻度は今後下がると思います…しかし、やはりGoProには、次期Hero8で老舗の意地をみせて欲しいと思います。
■参考冒頭で紹介した動画のYouTube完全版
Osmo Action、Pocket 、Mavicをカラグレして統一した色調に|4K