ブースではNTT e-Drone TechnologyのEC101をはじめとした各社のドローンと、それらに搭載可能なレーザースキャナーがセットで展示されていた。
そのなかでひときわ目を引いたのが、大型のポータブル電源ほどの大きさがあるレーザースキャナー「RIEGL VQ-840-G」と、Prodroneが開発する「PD6B-Type3」の組み合わせだ。


VQ-840-Gは水面下やその周囲の陸上の地形を測量するため、水中での減衰が少ないグリーンレーザーを照射する。他社のスキャナーがレーザーを振り子のように射出するラインスキャンを採用する一方で、本機は航空レーザー測深と同様の円形スキャン仕様だ。屈折補正の精度が安定し、正確な地形データの取得が可能になる。RGBカメラも搭載しているので、点群データと同時に色付け用の画像も取得できる。
だが、重量が10kg以上あるため、もともとは小型有人機への搭載が想定されていた。しかし有人機での使用は運用コストなどで不利な面もある。搭載できるドローンが限られるなか、候補に上がったのがPD6B-Type3だ。
PD6B-Type3は配送用に開発されたドローンで、最大20kgのペイロード搭載に対応するため多様な荷物の運搬に使用できる。一方で、ペイロードは様々なタイプに変更できる仕様になっており、測量機器にも対応している。そこで考えられたのがVQ-840-Gとの組み合わせだ。国内メーカーのProdroneと連携することで、VQ-840-Gに適したマウント用のスキッドや専用ジグを開発し、最適な仕様でユーザーに提案ができる。テスト飛行・計測も行われており、実用化が期待される。

ProdroneではPD6B-Type3をベースに、第三者の上空飛行に関する安全性を保証する「第一種型式認証」の取得機「プロドローン式PD6B-CAT3型」の開発を進めており、まもなくデビューするという。同機は測量仕様での認証取得を進めている。将来的にはPD6B-CAT3とVQ-840-Gの組み合わせによる、有人地帯上空での測量といった使い方も考えられそうだ。