txt:田口厚 / 編集部 構成:編集部
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DOBBYで動画を撮影してみる
いよいよ次は動画撮影してみます。同じように、手のひらの上からDOBBYを離陸させて、沙英ちゃんが自撮りをしてみます。
どうでしょう?発色もいいし、映像も鮮明です!自撮りドローンを自称するだけあって、肌色の感じがいいですね。それと、ビットレートが高めなのか、細かいところも潰れずに見えています。
ただ、画面の揺れが結構大きいですね。よく見ると細かい小さな揺れもあるようです。大きな揺れは機体の姿勢変化、小さい揺れはモーターの振動が伝わってしまっているための揺れでしょうか。一応、電子手ぶれ補正機能はついているのですが、これくらい大きい&小さい揺れは吸収できないようです。自分としては、簡易的な空撮映像を旅行先などで撮影できるかと思ったのですが、ちょっとここまで揺れてしまうとそれは難しそうです。
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自動追尾(フォローミー)機能を試す
しかし、諦めるのはまだ早い…ということで、DOBBYにはインテリジェントドローンと称されるだけあって自動追尾(フォローミー)や顔認識機能、ノーズインサークル(機首を常に中心の被写体に向けたままぐるぐると円形の飛行ルートをとること)の機能があります。現状のソフトウェアバージョンだと自動追尾のみできるようなので、さっそくこちらも試したいと思います。
「タッケー…」が自動追尾機能。「ターゲット」の誤字か?
DOBBYを上空5m以上あげたあと、拡張機能の中から「タッケー…」を選ぶとターゲットを画面内から選ぶモードになります。ここからはDJI Phantom4の自動追尾機能の設定とほぼ同じです。追尾したい対象の上を指でスライドすると赤の四角い枠が出てきますので、この枠で対象を囲って「追跡スタート」をタップするだけです。一応「ブレ補正スタート」もタップしておきます。
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「追跡スタート」をタップして赤い枠が緑になったら追跡スタートです
そして、映像はこちら!今度の映像は大きな揺れもなく(小さい揺れは相変わらずですが…)、非常に見やすいですね。自動追尾だと飛行スピードが一定で機体の姿勢変化が少ないのでこのような見やすい映像になったのではないかと思います。自動追尾の認識は、背景色と被写体対象の服の色が近い状態だとウマく行かなかったので、色の違いなどの判別で映像解析していると思われます。実際に利用する際は周囲の環境とは違う色合いの服を持っていたほうが良いかもしれません。
バードビュー(斜め45°後ろに上昇しながら撮影)を試す
もうひとつ、現状のソフトウェアバージョンで使える機能が「バードビュー」。ドローン自撮り映像でよく見かける、自分たちのアップから入ってそのままドローンが斜め後ろ上空に上がり景色全体が見える…というアレができます。後ろ斜めに上昇するほかにも、DOBBYのカメラの角度(と手ぶれ補正設定のカメラ角度)を変えることで機体の動きも横水平や垂直など、違った動き(映像)を楽しめます(カメラの角度ごとにDOBBYの動きが変わるようです)。
さて、沙英ちゃんは次のシゴトがあって帰ってしまったので、ここからは自分自身をモデルに試したいと思います。ページ離脱しないでください…。先ほどの拡張機能の選択から「バードビ…」を選び、フライト後に録画ボタンを長押しすると10秒間のあいだ後ろ斜め45°に上昇しながら録画します!
どうでしょう?ちょっと揺れますがなかなかですね。下がっていったDOBBYはまた同じところに戻ってきますので、これならば機体操作になれていない方でもこのような映像を簡単に撮れるかと思います。ただ、言うまでもなく、周囲の安全確認は必須です。
結局のところ、DOBBYは買いか、見送りか?
いろいろと遊んでみましたが、DOBBYの良いところは…
- 199gの軽量コンパクトで持ち運びがしやすい
- センサー搭載インテリジェントドローン+スマホで簡単操作
- 写真の画質がいい
- 拡張機能の自動操作で撮影が簡単
逆にちょっと残念なところは…
- 動画の手ぶれ補正が弱い
- まだまだ使えない拡張機能が多い
- 墜落時の強度が弱そう
- 飛行時間が短い&充電時間が長い
写真を使った自撮りでは、間違いなくDOBBYは高機能です。今までのドローンでは考えられなくらい「手軽に」自撮り空撮写真が撮れます。ただ、動画関連機能については、もう一歩。画質は悪くないのですが、やはり「揺れ」はツライですね。また、充電時間が長いので2〜3本くらい予備があるといいかもしれません。まだ使えない機能も今後アップデートされて行く予定だそうです。今の不都合な部分も次期ファームアップデートで解消される事でしょう。
さて、結論、買うか買わないかと問われれば、自分は間違いなく買います!つまりマストバイです!
いずれにせよ、これだけ使えるドローンが200g未満で登場するということで、一部で議論が起こることはあるでしょう。飛行禁止でないからと言って、人混みの中で使えばDOBBYはワルモノになりますし、ちゃんとマナーを守って使えば魅力的なツールとして広がるかもしれません。使う側のモラルが問われる一台になりそうです。また、「改正航空法」の対象にはなりませんが、「小型無人機等飛行禁止法」や地域ごとの条例(例:東京都では「都立公園・庭園」でドローン禁止)の対象になりますので、ご注意ください。