ドローンメーカーのDJIが手がける、手のひらサイズでモニター付きジンバルカメラ「DJI Osmo」シリーズの最新モデルDJI Osmo Pocket 3がついに登場!旧モデル(第2世代)から約3年ぶり待望の発売となりました。
- Advertisement -
DJI Osmo Pocket 3の主な特長
まずは今回の新モデル、DJI Osmo Pocket 3の主な特長をご紹介。
- Advertisement -
- 1インチCMOSセンサー
明部から暗部まで鮮明にディテールをとらえ安定した低照度性能を発揮。 - 回転式2インチスクリーン
画面を回転させるだけで縦/横の画角が即切り替え可能、モニターも大幅にサイズアップ。 - 3軸メカニカルスタビライズ機構
ダイナミックなカメラワークで撮影時も常に安定した滑らかな撮影が可能に。 - 4K120fps 動画対応
動きの激しい被写体の瞬間も逃さず、滑らかで鮮明なスローモーション映像を描出。 - Active Track 6.0
顔自動検出やダイナミックフレーミングなど、動く被写体を捉えるトラッキング機能が向上。 - 全画素高速フォーカス
迷うことなく被写体にフォーカスを合わせ、自動でピントを合わせるモードも搭載。 - 10-bit D-log M&HLG
明暗表現に秀でるHDR(ハイダイナミックレンジ)で自然風景を鮮明に再現。 - ステレオ録音
マイクを3つ内蔵することでノイズを効果的に低減し、クリアな音声を収録。
次にDJI Osmo Pocket 3(以下:Pocket 3)製品を実際に開封してみると、左から本体&ハンドル(ねじ穴付き)に加えて、保護カバー、リストストラップ、充電用のType-Cケーブルと、撮影するために最低限の付属品が入っていてとてもシンプルな印象。
また頻繁にVlog撮影をしたいユーザーには、DJI Micをはじめ広角レンズやミニ三脚など豊富なアクセサリー類がセットになった「クリエイターコンボ」(税込96,800円)がオススメです。
本体のサイズは139.7×42.2×33.5mm(長さ×幅×高さ)、重量179gと、手の中におさまる抜群のコンパクト性ながら、バッテリーの動作時間は最大166分で充分に撮影できます。
2インチ回転式スクリーンで、操作性アップ
Pocket 3の大きな進化は、なんといっても2.0インチ(解像度314×556)の回転式スクリーンでしょう。
最初に感動したのは、スクリーンを指で回転させるだけで電源が入り起動から約1秒でシャッターを押すことができ、もとに回転させると約2秒で電源がオフになり、ジンバルが収納に適した状態で自動ロックされることです。
- Advertisement -
また2.0インチのフルカラーOLEDタッチスクリーンにより、画面上で映像を確認しながら撮影し、記録した動画や画像はスマホと同様にスライド&タップでプレビューが可能。パラメーター調整や他の機能にアクセスするのも感覚的にタッチ操作でできる便利性は、プロ・アマ問わず幅広いユーザーに寄り添ってユーザビリティが向上されている証といえるでしょう。
従来のPocketシリーズでは「DJI Mimo」アプリでスマホ画面と連携して撮影する人もいましたが、このスクリーンがあることでアプリを使わずに単体で身軽に撮影する人が増えそうな予感がします。
自然の壮大さを、感じたままに撮影
Pocket 3は、プロの映像制作に不可欠な10-bit D-Log Mと10-bit HLGカラーモードにより、HDR(ハイダイナミックレンジ)で風景を捉え、正確で繊細な色合いでディテールまで鮮明に再現するそう。
夕焼け色に染まりため息をつくように噴火している桜島の美しさを、余すところなく鮮明にかつノスタルジックに捉えます。
さらに昼間はモーションラプスで撮影。壮大な青い空に流れる雲と吹き出す火山、フェリーや自動車の通行をリアルにキャッチして、自然と人が生き生きと共存している様子を表現してくれました。
映したいものに、一瞬でフォーカス
またPocket 3は全画素高速フォーカスを搭載しているため、素早く動く被写体も簡単かつ正確に焦点を合わせてくれます。レンズの焦点距離は20mm(35mm判換算)、絞り値f/2.0、フォーカス範囲0.2m~∞。
ミラーレスやスマホと同じようにスクリーンをフォーカスしたい被写体にタッチすることで、フォーカスを切り替えられます。
スマホを超える、ちょうどいい広角ショット
最後に、スマホ感覚で使えそうなPocket 3を、実際にiPhone13と比較して静止画を撮影してみました。
作例画像を比べると、まずiPhoneのノーマル撮影は桜島と海とのバランスがイマイチです。ちなみにiPhoneの超広角撮影では広角過ぎて手前のコンクリート淵が歪んでしまいがちになってしまう。
さらに、高性能なドローン機体を手がけるDJIが誇るべきジンバル機能により、水平を意識しなくても水平の構図で撮影できることは、さまざまなシーンで重宝しそうなPocket 3の強みであることをあらためて実感しました。
人に動物に優しく、よりナチュラルな瞬間を記録しよう
今回のレビューにあたりいろいろ使ってみましたが、私にとってこのPocket 3は、いつでもどこでもの手軽さが魅力のスマホと撮影クオリティが求められるミラーレス一眼カメラの"いいとこ取り"な存在でした。
これまでDJI社のカメラガジェットとしてOsmo Mobile 5,6、Action 4、そしてこのPocket 3と使ってみた中で、荷物はなるべく軽量化したい生活スタイルの私にとって、コンパクトなPocket 3は最も実用性が高い印象でした。
そして何よりもコンパクトさゆえに撮影側の顔が隠れずにカメラを向けられることは、被写体となる人だけでなくワンコなどの動物にとっても違和感がなく、ナチュラルな目線や表情を引き出すことができるというPocket 3は、人と動物に優しいカメラといえるでしょう。