株式会社ロボデックスが披露したのは、クリーンエネルギーとして注目が集まる、水素燃料電池を搭載したハイブリッド型ドローンだ。DJIのM600 Proに、インテリジェント・エナジー社(Intellignet Energy/本社:英国・ラフバラ)の燃料電池発電モジュールを搭載。今回は、最新の2400wを装着したという。
- Advertisement -
水素を入れる高圧ガスタンク
- Advertisement -
インテリジェント・エナジー社製の燃料電池発電モジュール
接続部分
水素燃料電池の魅力は、大きくは2つ。1つはやはり飛行時間だ。従来のバッテリーのみの飛行時間の約3倍となる、80分程度を航行できるという。もう1つの魅力は、脱炭素社会に役立つクリーンエネルギーである点だ。燃料補給がすぐにできることも、現場の運用では有用だろう。
- Advertisement -
現段階で主な活用用途として見据えるのは、山奥にある送電線の点検現場だ。これまでは、高圧ガス保安法に「水素が入った高圧ガスタンクを空で飛ばす」という観点の定めがなく、申請制度も整っていなかったが、2020年4月に経済産業省が「水素燃料電池ドローンにおける高圧ガスの安全のためのガイドライン」を発表しており、いよいよ許認可による飛行が可能になったという。
ちなみに、インテリジェント・エナジー社は、自動車、航空、運搬機器、UAVなどで使用可能なPEM FC(固体高分子型燃料電池)開発と製造を手がけるグローバルカンパニー。同分野の開発において30年以上の実績を有する。ロボデックスは、同社との水素燃料電池ユニット供給に関して提携しており、今後の展開が楽しみである。