世界中の人が気軽に宇宙開発に参加できる世界を目指すスペースエントリー株式会社は、2025年10月30日(木)~11月1日(土)に開催される「T-Messe 2025 富山県ものづくり総合見本市」における「宇宙産業」展示コーナーの企画支援を行った。また、本展示コーナーにて、同社で開発中の宇宙ロボットのモックアップを展示する。さらに、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)より開発受注している「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)のモックアップも展示する。
- Advertisement -
「宇宙産業」展示コーナーについて
本展示コーナーは、「T-Messe 2025」に来場する県内外の企業や一般の方々だけでなく、学生や子どもたちに対して、わかりやすく宇宙産業の現状と未来像を伝え、関心を持ってもらうことを目的としている。
県内外の宇宙関連企業が出展し、打上げロケットの模型や部品、宇宙で実際に使用されている電子基板や輸送時に使用する梱包材、民間企業が開発中のライフ実験装置(宇宙環境で小型のライフサイエンスサンプルを観察・研究するための装置)などを展示する。スペースエントリーからは、現在開発中の宇宙での遠隔操作用ロボットのモックアップを展示する。また、小学生向けの「宇宙ミニ教室」も開催する。スペースエントリーが培ってきた宇宙分野における知見とネットワーク、宇宙ロボット開発などの専門的な知見を活かし、来場者が体験的に理解を深められる展示づくりを目指す。
スペースエントリーは、2025年9月に富山県事務所を開設した。今後も県内の宇宙関連イベントへの出展や、宇宙関連企業との連携による取り組みを行うことで、より多くの企業や一般の方々が宇宙開発に加わることができる産業を目指すという同社の役割を一層推進していく。
- Advertisement -
「きぼう」自動実験システム(GEMPAK)のモックアップ展示について
現在、宇宙環境における実験は、宇宙飛行士の限られたリソースを有効活用するため、遠隔化・自動化・自律化技術の活用が推進されている。JAXA 有人宇宙技術部門宇宙環境利用推進センターでは、「きぼう」日本実験棟の船内で運用する、ロボットアームと実験に必要な封入環境を組み合わせた自動実験システム(GEMPAK)の開発が進められている。このシステムは、遠隔化・自動化・自律化技術を活用することで、研究者や利用者が自ら操作できる効率的・効果的な宇宙実験・利用の機会構築を目指している。
スペースエントリーは現在、遠隔操作用宇宙ロボットの開発を進めており、一般の方に向けて宇宙ロボットを使った体験を提供できるよう取り組みを進めている。そのため、ロボットの自動化について多角的に開発を進める必要があり、遠隔操作技術の向上を目指し、JAXAよりGEMPAKの開発作業および開発支援を受注し、実施している。
今回の「宇宙産業」展示コーナーでは、スペースエントリーが開発受注しているGEMPAKのモックアップを展示する。富山県内の企業が制作した先端ツールをロボットアームに取り付け、デモンストレーションも実施する予定である。
「T-Messe 2025 富山県ものづくり総合見本市」概要
| 開催日 | 2025年10月30日(木)~11月1日(土) |
| 会場 | 富山県産業展示館(テクノホール) |
| 主催 | 富山県ものづくり総合見本市実行委員会 |
| 開催趣旨 | 県内外および海外のものづくり技術や製品の展示、国内外のバイヤーとのビジネス商談会、各種セミナーの開催などを通じ、商談機会の創出を図る。 |
| 対象業種 | 工作・産業機械、自動車関連、精密機械、電子・電機、鋳造・金型、金属加工品、プラスチック、アルミ、IT、化学、医薬品、伝統工芸、食品加工、繊維、デザイン産業など |
|---|