英海軍と米陸軍は、韓国の米軍基地ロドリゲス射撃訓練場において、戦闘における最大課題の一つである、紛争地域での物資・負傷者の迅速な移動を技術で解決するための検証を行った。
- Advertisement -
英海軍と米陸軍は現場での無人・自律システムへの活用を模索しているが、この度、T-150ドローン(以下:T-150)によって、弾薬・飲料水・医療用品などの物資を作戦距離内で迅速に輸送し、さらに他の要員が到達できない負傷者の支援も可能であることを実証した。
実証に参加した、第700X海軍航空隊飛行指揮官ジェームズ・クーリング中尉、Malloy Aeronauticsのニール・アップルトン最高経営責任者、米第8軍航空医療担当官ロバート・マクドノー中佐は、T-150は必要な時に必要な場所へ医療機器を輸送できる重要な役割を果たすことを実証し、それによって、新たな環境での運用、多様な物資輸送の実践、そして人員移動やドローンによる負傷者搬送の概念検証を通じて米軍との統合が可能となったとコメントしている。
また、前線への物資輸送を迅速化できるだけでなく、負傷兵を救急車交換ポイントまで搬送する用途にも転用可能で、生存率を飛躍的に向上させるだろうと述べている。
- Advertisement -
第700X海軍航空隊は、本実証に先立ち、英海軍が艦艇間で補給物資を輸送した史上初の事例となるT-150を使った海上補給能力実証を実施している。