超小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う株式会社アークエッジ・スペースは、2025年6月24日にFalcon 9(Transporter-14)にて打ち上げられた6U級自社開発の超小型衛星「AE2a」について、設定したサクセスクライテリアをすべて達成し、ミッションがフルサクセスとなったことを発表した。
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AE2aは、当社6U衛星汎用バスの「リモートセンシングモデル」を使用し、以下の観点でミッションを実施した。本ミッションにおける運用および得られた成果は、当該衛星を用いて試験電波により実施されたものである。
- ハイパースペクトルカメラの軌道上実証:撮像運用の確立および画像データのダウンリンク手順を確立した。
- バス機能の安定評価:姿勢制御、電力・熱・通信などの基本機能が設計どおり動作した。
- 通信系の実証:LoRaを活用したIoTテキスト/センサーデータ交換を所定条件の範囲で実施した。
AE2aミッションでは、福井大学青柳准教授が開発したハイパースペクトルカメラによる可視光域の観測を通じて、植生など地表面の状態把握に関するデータ取得を実現した。本成果は、今後の水資源管理・気候変動・温室効果ガスモニタリングを含む応用分野へ向けた、当社6U衛星汎用バスを基盤としたリモートセンシング運用の実運用性を示す成果である。

なお、AE2aは、同時に打ち上げられた「AE3Va(大型アンテナ搭載モデル)」とともに、2021年度から推進してきた6U衛星汎用バスとその生産・運用システムの開発・実証の一環として位置付けられており、当社の複数機・段階的実証の中で重要な役割を担っている。
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本プロジェクトは、2021年度に経済産業省の支援を受けて採択された後、2023年度以降はNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「宇宙産業技術情報基盤整備研究開発事業(超小型衛星の汎用バスの開発・実証支援)/迅速かつ効率的な多種類複数機生産を実現する6U標準汎用バスとその生産・運用システムの開発・実証」の一環として推進されている。また、AE2a搭載のハイパースペクトルカメラを含む各種カメラの開発および画像処理は、国立大学法人福井大学 産学官連携本部の青柳賢英准教授の協力を得て実施された。