2025年8月8日から北京で開催されたWorld Robot Conference 2025(世界ロボット会議)で、深圳拠点のロボットメーカーEngineAIが一連の新製品を披露した。ヒューマノイドから四足歩行ロボットまで幅広いラインナップを展開し、同社の技術力と市場戦略をアピールした。
- Advertisement -
PM01:生き物のように動くヒューマノイド

会場で注目を集めたのは、EngineAIのヒューマノイドロボット「PM01」。転倒からの自律回復、正確な着座や休憩動作など、人間に近い自然な動きを実現。複雑な環境でもスムーズにナビゲーションできる適応力を持つ。
デモンストレーションでは、高速走行や滑らかな歩行で来場者を魅了し、展示会の目玉のひとつとなった。
T800:大型・高耐久ヒューマノイドが世界初公開

今回の会場で世界デビューを果たしたのが、「T800」だ。全高1.85m、重量85kgの大型ヒューマノイドで、自由度高いの41関節、高耐久アルミ合金外骨格、ソリッドステートバッテリーを搭載。高負荷作業や動的な環境でも優れた耐久性を発揮する。
- Advertisement -
さらに、マルチセンサー融合システムによりリアルタイムで環境データを処理し、迅速な判断と安全性の向上を実現。産業用途での新たな標準を打ち立てる存在になりそうだ。T800は2025年12月24日開催予定の「Mecha King」ロボット大会にも出場予定だ。
SA02:$5300の軽量ヒューマノイド
若年層やロボット愛好家向けに設計された軽量モデル「SA02」も発表。価格は5,300米ドルからと比較的手頃で、教育やホビー用途にも対応する。発売時期は近日発表予定。
JS01:高機動性の四足歩行ロボット

四足歩行ロボット「JS01」は、起伏の多い地形や滑りやすい路面での移動に特化。バイオニックメカニクス、適応型衝撃吸収ジョイント、LiDAR、深度カメラを備え、地形に応じて歩行パターンをリアルタイムに調整できる。
モジュール式設計により、産業検査、救助活動、物流業務など用途に合わせたカスタマイズが可能だ。
グローバル展開とオープンな協業を加速
EngineAIは、オープンソースのエコシステム構築や業界間コラボレーションを推進し、ロボット技術の商業化と普及を目指す。今後は産業界・学界・研究機関を巻き込み、極限環境下での性能向上や開発サイクル短縮を図ることで、ミッションクリティカルなロボット工学の発展を加速させる方針だ。