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着陸予定日時: 2025年6月6日(金)午前4時24分(日本時間)
着陸予定地点: 氷の海(Mare Frigoris)の中央付近(北緯60.5度、西経4.6度)
※上記日時は運用状況に応じて変更される可能性があり。
現時点でバックアップとする着陸地点候補は3か所あり、各地点で着陸日及び時間帯が異なる。運用の状況に応じて、着陸予定日は6月6日午後~8日に変更する可能性がある。
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ispaceは、ミッション2の中間進捗および最新情報を、東京・日本橋にあるHAKUTO-R ミッション・コントロール・センター(管制室)で行われた記者発表会で報告し、通常はミッションの運用中の公開が困難な管制室の様子を特別にメディアに公開した。
ミッション2は、事前に設定した月面着陸に向けた10段階のマイルストーンの内、既に5つを順調に達成し、現在、低エネルギー遷移軌道上の深宇宙を航行している。
ミッション1の経験を、効果的且つ効率的に反映し、各マイルストーンの達成確度をさらに高めるためここまで取り組んで来た結果、予定通りの動作を確認し、成果を得ることが出来ています。ランダーの7つのサブシステムの状態は良好であり、全て正常に作動していることを確認している。
- 構造
打ち上げで経験する過酷な状況と振動に耐えることができることを改めて確認した。
また分離時には、着陸機の4本の脚がすべて展開したことが確認出来ている。 - 熱制御
航行中の熱環境の状況は正常で、ヒーターの消費電力量は想定通り。 - 推進
安定かつ正常に動作しており、これまでに6回の軌道制御マヌーバを完了した。
推進剤の消費も計画通りであることを確認できた。 - 軌道誘導、航法、制御
姿勢センサーおよびアルゴリズムの動作はすべて正常。
着陸制御系のセンサーについては今後確認予定。 - 通信
安定したアップリンクとダウンリンクを維持しており、高利得アンテナについても今後確認予定。 - 電力
太陽電池アレイとバッテリーは正常であり、電力は予想範囲内に収まっている。 - データ処理
搭載されたすべてのコンピュータ、フライトソフトウェア、自律機能および操作は正常に動作している。
また、搭載しているペイロードも異常なく、軌道上で予定されている運用を計画通り実施している。軌道の制御運用についても全て計画通りで、ミッション2は順調に進捗している。軌道制御運用についても全て計画通りに実施を完了してきており、総じてミッション2は順調に進捗している。
今後、ispaceの運用チームは、管制室から引き続き軌道の制御を行いながらRESILIENCEランダーを月へと導き、マイルストーンのSuccess 6に設定されている深宇宙軌道制御マヌーバを、4月24日頃に完了する予定。その後、5月6日頃に月重力圏へ到達、月周回軌道投入を実施し、マイルストーンのSuccess 7を達成する予定だ。
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この様にispaceのミッション2は、約4.5カ月という比較的長い時間をかけて月までの到達を目指すが、この間、運用エンジニアを中心とするチームは、日々様々な課題に対処しつつ、ミッション精度の向上を目指している。
時間をかけた日々の経験値の獲得はR&Dミッションの醍醐味であり、ミッション3以降の本格的な商業化ミッションへとつなげていく貴重なispaceの財産である。なお、ミッション3以降の商業化ミッションでは、打ち上げから約数週間での着陸をする輸送サービスを当社は提供していく計画だという。
ispaceは、日・米・欧の3法人でそれぞれの地域の文化や多様性を活かしながら、1つの統合的なグローバル企業として宇宙開発を進めてきた。2025年1月15日に日本法人が主導するミッション2の打ち上げを完了し、続いて2026年には米国法人が主導するミッション3を実行していく計画である。
また、2027年には、現在日本で開発中のシリーズ3ランダー(仮称)を用いたミッション4(旧ミッション6)を予定している。世界中の政府、企業、教育機関からの高まる需要に応えるため、ispaceはミッション3およびそれ以降のミッションのペイロードサービス契約とデータサービスを提供するとしている。
株式会社ispaceの代表取締役CEO&Founderである袴田武史氏は、次のようにコメントする。
1月15日にRESILIENCEランダーが月に向けて二度目の旅を開始してからまもなく7週間が経ちます。ミッション1の時と比べると、ミッション2は打ち上げ直後から期待通り、スムーズに運用が進行しており、まさに、ミッション運用のスペシャリストたちが綿密に準備が出来ていたことの証明であり、前回の経験や知見がしっかりと活かされていることを実感しています。残すマイルストーンは5つ。全てを達成し、堂々と月面に着地してくれると信じ、従業員一同全力で取り組みたいと思います。