大会の概要と歴史
ロボカップは、「2050年までにサッカーW杯チャンピオンに勝つ自律型のヒューマノイドロボットを作る」という目標を掲げて1992年に国際委員会がスタートした。
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第1回世界大会は1997年に名古屋市で開催されて以降、コロナ禍の影響でオンライン開催となった2021年と2022年のバーチャル大会を除いて、毎年世界各地でロボットの実機を使って開催されている。
CIT Brainsの紹介と実績
本学の「CIT Brains」は、未来ロボティクス学科を主体に有志で組織しているヒューマノイドロボット開発チームだ。2006年のチーム結成以来、未来ロボティクス学科の林原靖男教授の指導の下、毎年ロボカップに挑戦している。
これまでの主な戦績としては、2014年ブラジル、2015年中国、2021年と2022年のバーチャル大会、2022年タイでの各大会でサッカー・キッドサイズ部門で優勝を果たした。また、2014年には、サッカーゲームとテクニカルチャレンジで優勝し、「ベストヒューマノイド」に選ばれ「ルイ・ヴィトン・ヒューマノイド・カップ」を獲得し、完全優勝を成し遂げた。
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さらに、16年、17年、19年には同部門で3位入賞、昨年は2位という実績を残した。一方、オンラインで行われた2021年6月の大会では、ロボットのソフトウエアの優秀さを競うヒューマノイドリーグ・ベストロボットモデル賞部門で2位に入賞した。
2024年大会の成果
今回のヒューマノイド・キッドサイズ部門には12か国から15チームが参加。同校のCIT Brainsは「4on4」で、決勝戦でハリファ大学(アラブ首長国連邦)と対戦し、激戦が繰り広げられた延長戦の末、3-2で勝利した。また、「ドロップイン」では2位のチームに3倍以上のポイントを獲得し、圧勝した。
ロボカップは、自分で考えて動く自律移動型ロボットによる競技会だ。ロボット工学の発展や科学立国を支える人材の育成などを目的として、「2050年までにサッカーの世界チャンピオンチームに勝てる自律型ロボットチームを作る」ことをテーマに1997年以来毎年開催されている。そのため、ロボットの設計図は無償で公開され、各国チームが切磋琢磨しているという。
参加メンバー
未来ロボティクス専攻 2年
・久保寺真仁 ハードウェア(機械,制御回路)担当
・井上 叡 歩行制御・システム担当
・野口 貴 歩行パラメータ・システム担当
・横尾 陸 認識,システム担当
・林原靖男 未来ロボティクス学科教授