国⼟交通省が推進するi-ConstructionやBIM/CIMにおいて、測量段階での3次元計測を推進する動きが加速している。また、昨今多発している⾃然災害の現場復旧においても、安全性や効率性が高い3次元測量が⼀般化してきており、測量から設計フェーズにおける3次元化のさらなる拡⼤が予想される一方で、依然として従来手法による観測や計算作業といった業務も非常に多く、これらの効率化が生産性向上において欠かせないものになっているという。
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今回リリースする最新版では、同日新発売となる現場測量アプリ「FIELD-POCKET」との連携による測量成果作成の効率化と、2024年4月より取扱っているSfMソフト「くみき」(スカイマティクス社製)との連携によるドローン測量業務の効率化で、従来手法の測量業務から3次元測量業務までの生産性向上を支援する。
なお、「TREND-ONE/Mercury-ONE」の導入シェアは測量・土地家屋調査士業界において過半数を占めていることから、同業界における業務効率化、生産性向上に広く貢献できるとしている。
TREND-ONE/Mercury-ONE Ver.8の概要
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- 現場測量アプリ「FIELD-POCKET」との連携による測量成果作成時間を約30%削減
- SfMソフト「くみき」との連携によるドローン測量業務の作業時間を約60%削減
- 全国のユーザーの要望を汲んだ各種機能強化および帳票様式の追加
Ver.8 新機能の詳細
現場測量アプリ「FIELD-POCKET」との連携
「FIELD-POCKET」で観測したデータを直接またはクラウド経由で取込み、座標やCADデータとして反映させることで、成果作成手間を大幅に低減。外業と内業が同時に効率化でき、全体で約30%の作業時間短縮できる。
- 現況観測、対回観測データの取得
- 縦断観測、横断観測データの取得
SfMソフト「くみき」との連携
「くみき」で生成された点群やオルソ画像、解析結果を直接取込み、成果作成を支援する。「くみき」によるSfM処理、「TREND-POINT」による点群処理、「TREND-ONE/Mercury-ONE」による成果作成の一連の流れにおいて、スムーズなクラウド連携により、全体で約60%の作業時間短縮できる。
- UAV撮影コース別精度管理表の自動作成
- 三次元形状復元精度管理表の自動作成
- GeoTIFFを下図とした図面作成の支援
- クラウドによる連携
その他の機能強化
CAD機能をはじめとする機能強化
- CAD(作図)における利便性向上やUIに関する各種ブラッシュアップ
- ピックモードに垂線の足をピックできるモードを追加
- 文字要素枠内に塗潰しを付加できる設定を追加
- マーク選択時に点名をハイライト表示
- マーク入力時のサイズ選択に対応
- ピックイメージの文字表示に対応
- 図面の一部を切り抜き、別ページに配置できる機能を追加
- 地目の登録数上限を50から250に拡張
- 現場プロットに他の現場の座標地番を表示する機能を追加
- J-LandXML Ver.1.6の出力に対応 など
作業規程の準則への対応
- 基準点網配置における注記表配置、路線方向線配置機能を追加
- 基準点測量、水準測量あわせて16の帳票の追加