NETISとは、新技術情報提供システム(New Technology Information System)の略称で、公共工事等に関する優れた技術を持続的に創出していくため、新技術を積極的に活用する目的で国土交通省が運用しているデータベースシステムのことだ。
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NETISに登録された技術は、工事や業務の効率化を進めるために政府が利用を推進しているもので、NETISに登録された技術を使うことで、国や地方自治体が発注元となる公共工事に際し、加点評価がついて公共工事の入札をしやすくなる。
今回、同社が登録した水質調査技術は、従来船舶を使用し行っていた水質調査のための採水を、「水中ドローン FIFISHシリーズ」を用いて行うもので、人員や機材費などの水質調査費用を低減できるため、経済性の向上が期待できるものとなっているという。
登録された水質調査技術の概要
水中音響測位システムにより位置情報の特定が可能で、かつ任意の位置・深度での採水ができる水中ドローンを使用する。従来は船舶を使用し採水を行っていたが、同技術の活用により、水質調査費用を低減できるため、経済性が向上するとしている。
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- 何について何をする技術なのか?:
水中音響測位システムにより位置情報の特定が可能で任意の位置・深度の採水ができる水中ドローン - 従来は、どのような技術で対応していたのか?:
大型船舶を使用し採水を行っていた - 公共工事のどこに適用できるのか?:
- 環境調査における採水、水質調査
- 建設現場建設前と建設後の水中調査や、水質調査
- 海洋工事等における水中構造物の調査点検
- 浄水場内および管内水質調査
- 護岸工事の河岸状況や水際部の再生状況調査
- その他:オプションパーツを追加することによってさまざまな水質調査が可能になる
新規性および期待される効果
- 採水方法を大型船舶を使用した採水方法から、水中ドローンを用いた採水方法に変えた
- 水中ドローンを用いた採水方法に変えたことにより、大型船舶が不要かつ少人数(2人)で作業できるため、水質調査費用を低減できる
- 水中ドローンを用いた採水方法に変えたことにより、水中音響測位システムにより、リアルタイムに位置・深度が把握できるため、採水位置および深度の誤差が小さく、指定した箇所での採水が可能であり、品質が向上する
- 水中ドローンを用いた採水方法に変えたことにより、水中ドローンの操作は簡単で、特別な資格を必要としないため、施工性が向上する
- オプションパーツ追加することで多種類の水質調査が可能になる
機体情報
産業用小型水中ドローン QYSEA「FIFISH V6 PLUS」
FIFISH V6 PLUSは高光量6000ルーメンのLEDライト、対象物との距離をロックするソナー、ターゲットのサイズを自動測定可能なレーザースケーラーを搭載し、水中での作業性能を飛躍的に高めた産業用水中ドローン。産業用途に耐えられるように、アルミ素材のスラスターと大容量バッテリーに、600時間耐久テストをクリアした耐久性高いモーター制御システムも搭載し、より確実に、安心に現場作業を遂行できるという。
産業用中型水中ドローン QYSEA「FIFISH W6」
FIFISH W6は波のある状況下で使用することを前提とした、モーターパワーを強化したモデル。カメラ画質は4K UHD(30fps)、照明はLED2基10000ルーメンを搭載。FIFISHシリーズ初の交換式バッテリーを採用し、駆動時間は最長6時間。さらに、外部給電システム(別売)を使用することで、バッテリーの運用時間を気にせずに連続稼働ができる。
豊富なオプション選択が可能となったプロフェッショナルモデルのFIFISH W6は、濁りや浮遊物で視界が悪くても調査対象を把握できる「マルチナロービームソナー」、機体の自己位置を把握できる音響測位装置「U-QPS」、強い濁りの映像補正が可能な「画像鮮明化チップ」も搭載し、海洋の過酷な環境でも活躍できる産業用水中ドローン。