背景
茅野市蓼科地区の別荘地エリアは、市街地から距離があり、別荘オーナーの食品購入には、少なくとも20分の自動車移動が必要なため、利便性の課題がある。
- Advertisement -
アルピコグループの株式会社デリシアでは、同エリア内にてネットスーパー事業を展開しているが、別荘が最大約6km離れた場所に点在しているため、環境負荷と配送時間の問題、さらには運転手不足が懸念される物流の”2024年問題”といった課題もある。
実証概要
蓼科地区において、別荘オーナーがネットスーパーで注文した商品をドローンで配送するモデル構築の可能性を検証した。既存ネットスーパーの交通網と組み合わせることで、環境負荷の低減と配送時間の短縮を実現し、利便性向上を目指すという。
本実証では株式会社エアロネクストが開発をした物流専用ドローンAirTruckを使用し、機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発したモバイル通信を用いて機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするスマートドローンツールズの運航管理システムを活用した。
- Advertisement -
実証結果・今後の取り組み
別荘オーナーの協力で、ネットスーパーで実際に注文された商品を、物流専用ドローンを用いて、デリシア蓼科SS店(無人決済店舗、2023年8月4日開設)から別荘まで配送した。
注文した商品をドローン配送で受け取った別荘オーナーは、「中身が全然崩れていなくて驚きました。昼食や足りないものが欲しいときにすぐに届くと助かります。」とコメントした。
将来的には、市街地のデリシア店舗からのドローン配送による直送を視野に入れながら、地域課題解決、利便性向上につながる、ドローン配送サービスの社会実装に向けた可能性を検討していくとしている。