2019年にホバーボードで英仏海峡を横断したことで知られるフランスのFranky Zapata(以下:Zapata)は、すでにいくつかの空飛ぶ乗り物を手がけており、昨年6月のViva Technology見本市でAirScooterを発表した。
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この垂直離着陸機(VTOL)は、ユニークな感覚と性能を提供する電気と熱のハイブリッド車両だ。Zapataは2024年に米国で初飛行を予定している。米国では、超軽量航空機としてパイロット免許は不要で、操縦のほとんどが安全性を最適化するためにコンピューター制御されている。とはいえ、操縦を始める前に少しトレーニングが必要だ。
当面、Zapataはアメリカ市場をターゲットにしており、アリゾナ州で2024年から最初の情報提供とレクリエーション飛行を提供する予定だという。最終的には、大都市の混雑を緩和することも考えている。例えば、サンタモニカからロングビーチまで、陸路では2時間かかるところを、AirScooterならわずか10分で移動できる。
パフォーマンス
AirScooterの巡航速度は時速80kmで、トップギアでは時速100kmに達する可能性がある。積載重量は120kgに制限されるが、2時間強の飛行が可能だ。これは内燃エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド推進システムによるものだという。
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これによって、この種の航空機としては記録的な航続距離を実現。注目すべきは、同システムによって重量が増加し、その結果性能も向上していることだ。最終的に、排出ガスは乗用車並みになるとしている。
あとは、アメリカ、ヨーロッパをはじめとする世界各国の現地当局から飛行許可を得るだけという。