地方の「交通空白」解消のために安全にこだわった電動モビリティを展開するBRJ株式会社は、1月20日(火)より立川市で運用している次世代モビリティ「TOCKLE」に振動センサー等の各種センサー情報を取得できるカメラシステムを搭載し、安全性向上のための実証実験を開始した。走行映像や振動をデータとして取得し、安全のための走行サポート・制御機能の開発を目指す。
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背景・概要
日本では2023年7月に道路交通法が改正され、特定小型原付(いわゆる二輪の電動キックボード、三輪、四輪)が急速に発展している。一方で交通ルール違反の件数が急速に増えており、法改正から1年目で約25,000件、2年目で約50,000件と激増し、この分野の発展を妨げる一因となっている。
警察庁の発表によると、特定小型原動機付自転車に関連する交通違反検挙件数の違反上位は「通行区分違反」「信号無視」「一時不停止」となっている。これらの違反行為は事故に直結するものである。TOCKLEは警察庁と共同で制作したテストをサービス利用前に受験することなど、すでに安全のための対策をとってきた。
今回の実証実験により、次世代モビリティの機能面からの安全性向上を目指す。さらに将来的にはAIカメラを導入し、運転者に「通行区分違反を検知して音声で警告する」「標識を検知して音声で知らせる」といった安全対策を講じることも視野に入れている。
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TOCKLEの安全へのこだわり
1:都会ではなく、地方
バスや鉄道は赤字や減便、さらに運転手不足で、「地方の足」は今、存亡の危機に立たされている。TOCKLEはこうした地方の「交通空白」の解消を目指している。また地方は都会と比べ、交通量も少なく、道幅にも余裕があるため、安全に運用しやすいのも特徴である。地域の課題解決、そして安全という2つの理由から、TOCKLEは地方での展開を中心としている。
2:危険エリアへの侵入をジオフェンシング機能で防止
TOCKLEはGPS で走行エリアを検知し、特定のエリアに入ると車両をストップさせる安全システム「ジオフェンシング機能」を搭載している。ジオフェンシングで設定する「侵入禁止エリア」は、自治体がその地方の実情に応じて、柔軟に設定することができる。
3:夜間の運用を全面禁止
電動モビリティ業界では「夜間こそ稼ぎ時」が常識となっている。終電を逃した人たちが、長距離の帰宅に用いるためである。ですが、遅い時間帯だけに飲酒後に乗っている人々も少なからず存在しているのが、業界の実態である。利益より安全が重要なのは言うまでもない。そこでTOCKLEは、どの地域でも夜間の運用を一切、行っていない。
自治体での導入・検証実績
導入済
- 東京都立川市(2021年10月〜)
- 千葉県流山市(2022年8月〜)
- 福岡県福岡市(2024年7月〜)
導入に向けた検証中
- 山梨県甲府市(2025年9月〜2026年1月)
- 佐賀県佐賀市(2025年9月〜2026年1月)
- 千葉県大多喜町(2025年9月〜2026年1月)
- 高知県室戸市(2025年9月〜2026年1月)
- 静岡県掛川市(2025年10月~2026年1月)
- 茨城県日立市(2025年10月~2025年12月)
- 長野県長野市、佐久市(2025年10月~2025年12月)