今回のREGENTへの出資は、JALのグローバルネットワークにシーグライダーを組み込むことを検討する第一歩となり、持続可能な輸送に対する同社のコミットメントを示すものだとしている。今回の投資により、REGENTはこれまでに4,500万ドル以上を調達しているという。
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REGENTの共同創業者兼CEOのBilly Thalheimer氏は次のようにコメントしている。
Thalheimer氏:今回の戦略的出資は、主要航空会社によるシーグライダー技術の採用が拡大していることを示すものです。JALイノベーションファンドの投資により、低コスト、高速、ゼロエミッションの地域間移動のための革新的なアプローチを発表するために必要なリソースとサポートを得ることができます。
シーグライダーは、飛行機の高速性とボートの低運用コストを組み合わせた新しい輸送手段だという。この全電気式ゼロエミッション船は、水上を走行し、既存の埠頭インフラを活用して、沿岸の目的地間で最大180マイルの距離まで人や物資を運ぶことが可能だとしている。
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REGENTは、モクレレ航空、サザンエアウェイズエクスプレス、FRS(ドイツ)、オーシャンフライヤー(ニュージーランド)など、世界の航空会社やフェリー会社に、これまでに400機以上のシーグライダーを販売。REGENTは、世界中の商業運航パートナーから75億ドル以上の受注を獲得し、12人乗りシーグライダー「ヴァイセロイ」を10年半ばまでに就航させることを目標としているという。
日本航空の執行役員常務デジタルイノベーション担当の野田泰司氏は、次のようにコメントしている。
野田氏:CVCであるJALイノベーションファンドからREGENT社に投資できることを大変嬉しく思います。私たちは、シーグライダーが安全で持続可能、かつ経済的なソリューションであると信じており、日本だけでなく世界中の需要を見極めるためにREGENTと協力できることを嬉しく思っています。
JALの新たな挑戦のリストにシーグライダーが加わることを嬉しく思うとともに、REGENTと協力してシーグライダーの可能性を追求することを光栄に思います。
今回の出資に加え、REGENTとJALは、関連するステークホルダーを集め、新たな市場やサービスが行き届いていない市場にシーグライダーの恩恵を届けるため、エコシステム開発の機会を探っているという。REGENTのこれまでの出資者には、Thiel Capital、Y Combinator、Founders Fund、Mark Cubanなどがある。