eVTOL(電動垂直離着陸機)開発メーカーのAIRは、AIR ONEがホバーからクルーズにシームレスに移行する初の完全前進飛行の完了を発表した。イスラエル時間の2022年12月18日15:00頃、最大積載量1100kgのAIR ONEプロトタイプが離陸から巡航速度に移行した。今後、航続距離、速度、耐久性などを段階的に向上させ、数千時間の飛行を行いながら最適化してFAA(連邦航空局)の認証を取得する予定だという。
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AIRは、パーソナルエアモビリティに焦点を当て、短距離通勤のための日常的な空の選択肢を提供する個人用eVTOLの開発を進めているという。250kgの積載量でどんな平地でも離着陸可能な電動2人乗りの飛行機は、1回の充電で最大155mph(時速249km)の速度に達する実用的な長距離を実現するとしている。AIR ONEは、ほとんどの車庫や私道にフィットし、トレーラーでの運搬にも適しているという。
AIRのCEOであり共同設立者のRani Plau氏は次のようにコメントしている。
Plau氏:パーソナルエアモビリティを実現するための基盤づくりに取り組んできた私たちが、このような時を迎えられたことに、とても興奮しています。AIRは、世界のAAMムーブメントの一翼を担うことを非常に誇りに思っており、個人所有のeVTOLの採用が始まる2024年に向けて前向きに、そして上向きに取り組んでいます。
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Air ONE eVTOLAIRは、その運用と研究開発の大部分をアメリカに移管し、さらなる飛行試験、開発、FAAとの継続的な認証協力に取り組む意向だ。完全な移行飛行試験に先立ち、AIR ONEは複数の徹底した推進試験を実施し、一連の電子試験と安定性試験を成功させてから、AIR ONEの最初の前方飛行に臨むとしている。
AIRはまた、世界中の航空会社との戦略的パートナーシップに投資し、今年のケンタッキーダービー、EAA AirVenture、デトロイトオートショーでAIR ONEプロトタイプを展示した。
AIR ONEは、すでに260台以上の予約注文を獲得しているといい、ブランドアンバサダーのネットワークは拡大を続けている。同社ウェブサイトで先行受注を受け付けている。