株式会社ハイボットは、三井化学株式会社の大阪工場で、多関節ロボットアーム「Float Arm」を用いて産業インフラ設備の遠隔点検を実施した。
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地上から高く離れた土台の先端にFloat Armを取り付け、高さ20mの鉄塔の高位置にある箇所の点検をしたという。点検対象物の3Dスキャンデータを取得し、取得したデータを基にパイプラックと構造物の隙間をくぐり抜け、足場を組まなければ確認が困難であったパイプラックの画像を取得できたという。
Float Armは、狭あい・危険・過酷な環境で稼働しているインフラ施設の点検作業向けにデザインされた。内部に自重補償機能を持つことで、軽量かつコンパクトな筐体を実現。分解・組立・交換が簡単にでき、設備が密集している中でも障害物を避けながら作業できるという。
関係者のコメント
三井化学株式会社 生産・技術本部 生産技術高度化推進室長 八坂 直登 氏
工場の安全・安定操業のためには設備の健全性を維持することが不可欠であり、抜けのない点検を行うためにも今後も新技術を積極的に導入していきたいと考えております。
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株式会社ハイボット 代表取締役社長 ミケレ グアラニエリ 氏
三井化学様は、日本のインフラ施設の保守・点検業務のイノベーションに果敢に挑戦されています。今回の大阪工場で行われたFloat Armを使用した最初の点検で、足場を組まないことによる時間とコストの大幅な削減に加え、地上からの目視点検よりもはるかに詳細な画像データを取得可能だと示すことができたと感じております。