航空宇宙サプライヤー大手Diehl Aviation社の子会社であるDiehl Aerospace社が、Volocopter社とフライトコントロールコンピューター(FCC)の開発・製造契約を締結した。Volocopter社は、パッセンジャードローン、アーバンモビリティーを主導するメーカーでもある。
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今回の契約により、Diehl Aerospace社は、Volocopter社の「eVTOL」のプライマリおよびバックアップ制御コンピュータを含むFCCを供給することになる。VoloCityとネーミングされた機体を開発。Volocopter社との契約は、Diehl Aviation社が都市型エアモビリティ(UAM)市場に参入したことを意味する。
同社は、民間航空機や軍用プラットフォームのメーカーにキャビンインテリアや航空機システムを提供するリーディングサプライヤーとして確固たる地位を築いてたが、UAM市場は同社のポートフォリオに加えることになる。
Diehl Aerospace社は、数十年にわたり大手航空会社や航空機に飛行制御システムを提供してきた確かな実績があり、この分野での専門知識をeVTOLプラットフォームにも応用できる可能性があると考えている。新興のUAM市場は、特に電気推進やモバイルITサービスとの組み合わせにより、将来的には都市型モビリティーソリューションにおいて大きな役割を果たすことが期待されている。
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ディールの拠点ではすでに、Volocopterのワークパッケージの初期開発作業が開始されている。Volocopter用のDiehl FCCSの認証は2021年に予定されており、VoloCityの初飛行とサービス開始は今後2~4年以内になると予想されている。
同社は、ディールのフライトコントロールの専門知識をeVTOLプラットフォームに応用するだけでなく、キャビンインテリアや統合機能など、同社のポートフォリオの中の他の製品の新たな市場の可能性にも目を向けている。