大阪府箕面市に本拠を置くAGL(エアロジーラボ)はオーダーメイドのドローンを制作する企業だ。2012年に設立された同社は関西を中心に空撮や測量業務に携わるなかで得たノウハウを生かしてドローンを開発している。今回のブースで一番目を引くのは、長時間の滞空を目標に開発したコンセプトモデル「Aero Range」だ。ローターピッチ1600mmという巨大なこの機体は小型のガソリン発電機を搭載し、発電した電力でモーターを駆動して飛行する。滞空時間は約3時間となっていて、バッテリーを搭載しているため飛行中に燃料切れになっても、しばらくは飛行が可能だ。
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同社はこれまで顧客のニーズに合わせて、フルカスタムの機体を制作してきたが、2018年からは完成した状態での販売も予定している。そのひとつが「Quad 1000」をベースにした「Aero Searcher-L」。ローター間800mmのクアッドコプターにジンバルを介して2灯のサーチライトを搭載。ライトはLight & Motion社のSTELLA PRO 5000dで、5000ルーメン×2灯の強力な光が地面を強力に照らし出す。災害現場や夜間の捜索活動での活躍が期待される。
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エアロジーラボの機体はいずれも3Dプリンタを使ったパーツや、バキュームフォームで成形されたカウリングなど、研究開発機体とは思えない凝ったつくりが特徴だ。これまで機体の研究開発と並行して、ShopAGLとしてドローン向けのオリジナルバッテリーやパーツを販売してきたが、これからはドローンコンストラクターを目指しているという。
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