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日本を代表するドローンエンジニアの伊豆智幸氏が率いていたエンルートラボが、この春、エンルートM’sを引受先とする第三者割当増資を受けて、新たにEAMS LAB(イームズラボ)に生まれ変わった。そんなイームズラボは同社がこれまで開発してきたドローンだけでなく、UGV(無人車両)、UMS(無人艇/無人潜水艇)などを一堂に展示。これまでエンルートラボとして開発してきたドローンは、機体の性能はもちろんのこと、細部のデザインにこだわりスマートさを訴求。もちろん、研究開発型のドローンメーカーとして、さまざまな企業と共同開発したドローンの数々を披露していた。
中でも興味深いのはあまり他に例を見ない独創的なスタイルのドローンだ。そのひとつである「オムニコプター」は、8つのローターを持つオクトコプターの変形型で、ローターがそれぞれ斜めに傾いているのが特徴。一般的なドローンは前後左右に移動する際、機体を傾ける必要があるが、このオムニコプターはローター面が傾いているため、行きたい方向に傾いているローターの回転数を上げることで移動が可能。機体を傾ける必要がないため、橋梁の床板点検をはじめ水平方向の移動が必要な作業に最適だ。また、ヨー軸の動きが強力、かつ素早くできるというメリットも持ち合わせている。
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もうひとつは「ガイドコプターE249P」。こちらはクワッドコプターを半分にしたような2ローターのドローンで、ガイドワイヤーに取り付ける形で使用する。厳密に言えば飛行することにはならないが、ガイドワイヤーに沿ってローターの推力で上下して作業を行うことが可能。ロープーウェイや送電線の検査、撮影用ワイヤーカメラの代替といった用途が想定されているほか、ワイヤーにグリスが塗布されていてプーリーなどでは推進力が得られないエレベーターのワイヤーに沿って上下するといった作業に最適だという。