建築用や農業用、インテリア用など、さまざまなトラス構造体を販売しているテクノシステムは、トラス構造のドローンを展示。細い棒材を連続ピラミッド状に連結することでトラスに組んだフレームは、非常に軽く、構造的にも強いため、今後物流用などに見込まれる大型のドローンに最適だ。
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トラスを構成する棒材はなんと木。「メンピサン」と呼ばれる非常に軽くて硬く、強度に優れた木材で、この棒材の両端にアルミパイプによる接合部を取り付けた構造材をトラス状に組み合わせて機体を作り上げている。トラス構造にすることで各部材に曲げ応力がかからないため、カーボンパイプのような高価な素材を使う必要がなく、ドローン自体を非常に安価に作ることができるという。
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直系わずか1cm弱の棒材で組み立てられたピラミッド状のスペースフレームは、人が乗ってもびくともしないほど強度が高く、機体が壊れにくいというメリットを生み出す。またスペースフレームの中にローターを搭載できるため、プロペラガードの役割も果たしてくれる。さらに、このスペースの中にペイロードを確保することができるというメリットも持ち合わせている。
すでに21インチの8ローター/12ローターを持つ物流用「ストーク」に、さらに大型の30インチ/40インチのローターを8もしくは12持つ「ヒコーロボ」と大型のドローンをラインナップ。いずれもペイロードは35〜200kgと非常に大きく、機体サイズも3〜5mとかなり大型。ただし、スペースフレームをユニット化して折り畳み式にすることで、ドローンを搬送するために必要なスペースは小さく。5mクラスの機体でも二人で持ち上げて、2tトラックに積み込むことが可能だ。今後、物流はもちろんのこと、いずれは人が乗るドローンをこのスペースフレームを使って開発していく予定だという。