FLIR Systems(FLIR)は、商業ドローン用「FLIR Duo Pro R」赤外線画像システムとマッピングシステムのデュアルセンサーを搭載したカメラを発表した。FLIR Duo Pro Rは、2017年9月6日~8日にラスベガスで行われた「InterDrone Conference」に展示され、2017年第4四半期からFLIRの専門販店にて5,199ドル(約56万円)から購入可能。
- Advertisement -
FLIR Duo Pro Rは、放射線計測つきの赤外線センサーが特長的で、単一飛行で実用的な赤外線データと可視データを取得して詳細な画像を得ることはが可能。商用・産業用・個人用ドローンの応用の可能性を広げる「画像」の新しい時代を先導するものとなるという。
FLIR Duo Pro Rは飛行中に赤外線カメラとビデオカメラを切り替えが可能。画質を上げるために、解像度336×256、または640×521の赤外線センサーと高精細度4Kカラービデオカメラにより、FLIRが特許取得したマルチスペクトルダイナミックイメージング技術MSXを使用し、忠実度(Hi-Fi)の高い可視光を可能にする技術を赤外線画像に利用している。
- Advertisement -
そうした赤外線モードや可視モード、ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)モードが備わったDuo Pro Rはライブ映像と静止画を、2つの専用microSDカードに記録。microHDMIによるデジタルライブ映像出力と、アナログビデオ出力を備えており簡易な接続が可能。
FLIR Duo Pro Rデュアルセンサーは、飛行中に独立型マッピング・パッケージを作成する。完全統合型のGPSレシーバーや慣性測定ユニット(IMU)、気温センサーや湿度センサー、高度センサーにより、空中のプラットフォームから、正確な地図や3Dモデルを作成するために必要なジオタグデータを提供する。グローバルプロダクト戦略(GPS)の上級副社長Jeff Frank氏は次のようにコメントしている。
Frank氏:FLIR Duo Pro Rの画像性能はトップクラス。ひとつのシステムに統合された高品質の赤外線カメラと可視カメラによって、ドローンパイロットは時間と労力を省くことができるでしょう。飛行中に、赤外線カメラか可視カメラの画像を、ピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)モードで両方のビデオストリームを選ぶことができるので、ドローンを操縦する人にとって、空中の画像や赤外線データを得るのがより簡単になりました。