1月28日に岐阜県立森林文化アカデミーにて行った「飛来君1号機」の実演デモ飛行の様子
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ドローン技術の開発を手掛ける空創技研プロペラ(以下:プロペラ)は、岐阜県立森林文化アカデミーと協力し、市販のドローンに取り付けて使用するリードロープ投下装置「飛来君1号機」を、1月30日より発売した。価格はセット一式で税抜92,000円(ドローン本体別)。
林業では、切り出した木材をワイヤーケーブルに吊り下げて山中を運搬する。ケーブルを設置する際、先に山中に細いリードロープを引き回し、順番に太いケーブルを架線する。従来リードロープの引き回しは、人力か、簡易ロケットまたはグライダーを用いて行われてきた。
しかし、簡易ロケットやグライダーでロープを引っ張っても精度に問題があり、最終的には人力に頼らなければなならなかったため、リードロープ引き回し作業にはかなりの手間がかかっていた。これまで、専用のドローンをリードロープ引き回しに用いた事例もあったが、専用のドローンは高額で、ほかに使い道もなく非効率だった。
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そこで空創技研プロペラと岐阜県森林文化アカデミーは、2016年4月から市販のドローンに取り付けて、リードロープを引き回しする装置と操作ノウハウの研究開発を行ってきた。飛来君1号は、本体装置のフックでリードロープを引っ張りながらドローンを数百メートルほど飛行させる。そしてドローンのカメラで現在地を確認して任意の箇所に到達したのち、リモートコントロールでフックを外してリードロープの投下が可能だ。
ドローンに取り付ける本体装置。金属製のフックでリードロープを引っ張る
リモートコントロールによって任意の場所でフックを外し、リードロップを投下する
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飛来君1号機のセット。リードケーブル用のリール(左)、コントローラー(中央)
本体装置のほかに、リードケーブル用のリール、コントローラーが含まれる。右端に見えるS字フックで本体装置をドローンの足に取り付けて、ぶら下げた状態で用いる。
■飛来君1号機の本体装置の仕様
限定20台