仏Parrotは、同社初となる固定翼ドローン「Parrot Disco」および、専用コントローラー「Parrot Skycontroller 2」と専用ヘッドマウントディスプレイ「Parrot Cockpitglasses」を発売する。Parrot Disco、Parrot Skycontroller 2、Parrot Cockpitglassesのセットで2016年10月より発売開始。メーカー希望小売価格は税抜180,000円。
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Parrot Disco
■独自の空気力学形状
Parrot Discoは、58cm×115cmの小型固定翼ドローンで、EPP(発泡ポリプロピレン)とカーボンチューブで作られており、750gと軽量だ。翼の抗力を低減し揚力を向上させる空気力学により、フライト時の安定性と速度の両方が最適化されているという。翼の両端にはウィングレット(垂直の翼端板)が、後縁部には可動式の補助翼がついている。
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■強力な機能が独自のフライト体験を演出
折り畳み式の2ブレード・プロペラを装着したブラシレス・モーターで、速度は最高時速80kmの飛行が可能。またLipoバッテリーを採用し、最大45分間の飛行が行えるとしている。
■自動離着陸機能
Parrot DiscoとParrot Skycontroller 2の離陸スイッチを入れ、機体を空中に放り投げると50mの高度まで自動的に舞い上がり、旋回動作を繰り返す。着陸は、リモコンの「離陸/着陸」ボタンを押すことで自動的に高度を6mまで下げることが可能。
■操縦アシスト機能
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Parrot C.H.U.C.K向けに開発されたアルゴリズムにより、フライト全体を通じて各種パラメーターの調整を行い、パイロットが危険な操作をした場合は自動的にアシストして機体の失速を防ぐ。
機体の前方に取り付けられているピトー管は航空業界で一般的に使用されているもので、内部ナビゲーション・システム(加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、高度計)とGNSSモジュール(GPS+GLONASS)の組み合わせにより、フライトの方向、高度、速度が自動的に維持される。そして安全性を得るため「FreeFlight Pro」アプリの「リターンホーム」機能と「ジオフェンス」機能により、高精度GPSを利用し、離陸場所まで自動的に帰還する。
■マニュアルモード
Parrot Discoは大半のR/C送信機に対応している。別売りのR/C受信機をParrot C.H.U.C.K.に接続して完全マニュアルモードで固定翼ドローンのアクロバット飛行を行える。
ヘッドプレイセットParrot Cockpitglasses
Parrot CockpitglassesをiOSまたはAndroidスマートフォンに装着することで、ParrotDiscoの1400万画素のフルHDフロントカメラが撮影した映像がライブストリーミング配信される。さらにレーダーとテレメトリック・データでParrot Discoのフライトパスを追従し、ドローンのコックピットで操縦桿を握る気分も味わえる。
コントローラーParrot Skycontroller 2
XS形式の新型Wi-Fi MIMOリモコンParrot Skycontroller 2は、通信距離2km(理論値)。2本のジョイスティック操作で、ドローンのアクセル、方向、高度を制御する。カスタマイズ可能な「ダイレクトアクセス」ボタンと「トリガー」ボタンで固定翼ドローンとParrot Cockpitglassesのさまざまな機能やオプションの利用が可能となる。こうした機能の1つである「ダイレクトビュー」では、パロットのFPVヘッドプレイセットを着用してスマートフォンのカメラからParrot Discoが見れる。
Parrot Skycontroller 2は、アプリ「FreeFlight Pro」を通じてiOSまたはAndroidのスマートフォン/タブレットと接続してシームレスな動画ストリーミングが可能。同アプリは、高度/距離のジオフェンス/制限、機体内蔵の32GBメモリでの動画撮影などを行うプラットフォームとしても機能する。
Parrotドローン専用アプリ「FreeFlight Pro」
Parrot DiscoやそのほかのParrotのドローンを操作するFreeFlight Proアプリは、AppStoreとGoogle Playで無償公開されている。
同アプリはコマンドとフライト時のパラメーターを任意で設定が可能となり、速度、高度・距離の制限、Wi-Fi接続の管理、写真/動画パラメーターなどがあり、iOSまたはAndroidのスマートフォン/タブレットから、Parrot Discoのライブ撮影動画の視聴が可能だ。
FreeFlight Proと連携してフライト時のデータを保存する「Parrot Cloud」も無償で利用可能なほか、FreeFlight Proにより、Parrot Skycontroller 2を構成し、コマンドをカスタマイズ可能となった。さらに、アプリ内の購入オプション「Flight Plan」で自動フライトも行える。