中国の湖南省に拠点を置くKeyshare Information Technologyが、かつてクラウドファンディングのプロジェクトだったセルフィードローン「KIMON」を、中国のEコマースサイトの大手JD.comの子会社JD.com Finance上でローンチした。同製品は、中国最大のSNS微博(ウェイボー)と中国最大のメッセージングアプリWeChatで注目を浴び、大注目となった。かつて軍事や撮影に使われていたドローンは、少しずつファッショナブルな家電へと変容している。
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Keyshare Information Technologyの創設者の一人であるLi Hong氏にKIMONについて話を聞いた。
軍事備品マネジメントのベテランだったLi Hong氏は、今やハイテク業界で起業家として成功している。高度な技術を背景に、Keyshare Information Technologyは素早くビジネスを拡げている。
Li Hong氏:新しいフィールドや優れた技術は、より良い生活を作るためにある。よって、理解し難いものではなく、アプローチし易いものであるべきだ。我々はテクノロジーを使って新しい体験を作り出したいと思っており、KIMONセルフィードローンはその格好の例だ。セルフィードローンのアイディアは、地上で撮影されたグループ写真を見た時に思いついた。
セルフィースティックの欠点は明らかだ。スティックは揺れるし、全員を撮影できていないことも多い。そこで、ドローンを使えば完璧なセルフィーが撮れると思った。セルフィーはどんどん人気になっており、人生に対するポジティブな姿勢を表現できる。KIMONの圧倒的なセルフィーの撮りやすさが、撮影をより簡単で心地よいものにしてくれれば良いと思う。
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一方で、KIMONセルフィードローンはドローン技術の「安売り」であり、できると謳っている機能は実際にはできないのではないか、という否定的な意見も出ている。これに対しLi Hong氏は以下のようにコメントしている。
Li Hong氏:最初のデジタルカメラも、最初のiPhoneも、不信な目で見られていた。高くて、ニッチで、ラグジュアリーなものだと思われていた。が、今となっては誰でも持つアイテムとなっている。
僕は、KIMONの未来が明るいと思っている。そして、いずれセルフィードローンも誰もが持つアイテムになると信じている。特別な瞬間を記録出来るというのは素敵なことだ。フォローアップするサービスも改善していく。そして技術の発展を受けて、価格は下がり続けていくだろう。
イノベーションに不信感やプレッシャーが必要なのは事実だ。そうした中でKIMONは、クラウドファンディングを通して賛同やサポートを得ることに成功した。Keyshareの従業員200人のうち、80人は開発者である。同社は108個以上の特許を申請し、遅延、ブロードバンド、距離ともに業界トップクラスの無線通信技術を持つ。さらにKIMONは、その技術だけでなくチャーミングな見た目も売りの一つだ。
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KIMONは、優れた機能性とサポート体制が功を奏してクラウドファンディングで200万ドルの資金を調達している。一人一台セルフィードローンを持つ日は、そう遠くないかもしれない。