9月25日から2日間、日本科学未来館で開かれた「Breakthrough Summit 2015」。日本では初開催となった、最新技術を用いたビジネスの可能性を探るイベントである。2日目の「ドローンDAY」では、PRODRONE菅木氏とDJI日本 呉社長とのセッションなどドローンのビジネス潜在について識者から意見を聞くセッションや、実機とアプリケーション展示が行われた。展示会場の一角では、ドローン操縦をVRで行える「Drone VR」システムの体験ができるコーナーが登場。
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本システムはユニティ・テクノロジーズ・ジャパンに所属する伊藤氏が開発したもので、従来による実機を使ったドローン操縦練習に代わり、室内で安全に練習が行えるというもの。ヘッドマウントOculus Riftを装着し、実際のコントローラーを触りながら、VR空間でドローンを操縦していく。Oculusのカメラで操縦者の頭部のトラッキングをすることで、視界に広がる3D地形が操縦者の頭の動きと追従する。
練習モードでは、ドローンの操作方法がテキストで表示されるので、順を追いながら確実に習得していくことができる。またモードは練習から実践、主観視点モードと変えて進めていけるようになっている。主観視点モードでは視点を操縦者からドローンに変え、ドローンのカメラ目線で自分がドローンとして空上で飛んでいるような体験ができる。
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Drone VRはUnityのSDKをベースに開発。コンテンツはUnity Asset Storeも活用している
今回の展示で使われたコンテンツは約3分だが、コンテンツの3D地形やドローンのバリエーションを変えて作ることにも対応するという。オリジナルのドローン操縦トレーニングとして、実地練習前の屋内トレーニングとして活用できる。
(山下香欧)