GoProで撮影された映像作品には空撮によるものが数多く目立ち、ドローンが傑作を生み出す大役を務めていることが判る。
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米国報道によると、GoProがプロシューマー向けのドローンを発売する計画を進めているという。来年には、GoProカメラを搭載したマルチローターの小型無人飛行機を市場に投入する。値札は500ドル~1000ドルの間。
GoProは株式公開の時期に、現在のハードウェアメーカーからメディア企業へと成長していく意思を表明している。GoProカメラで撮り、編集、そして配信まで。現在もXboxやYouTubeで独自チャンネルを持っており、今回のドローン製品を自身で扱う計画もその通過点として見られている。GoProでは、政策やプロジェクトが潜在的にもっている影響力などを研究するために、ワシントンベースの小型UAV連合(ドローン擁護団体)にも加盟したという。
4年前ほどにフランスのParrotが300ドルのクワッドコプターを発売して以来、無人飛行機(ドローン)は小型化し、価格的にも操作的にもコンシューマー製品と化した。既にDJI、3D Roboticsといった映像愛好家に人気のドローンメーカーらがGoProを搭載できるモデルを広めている。しかし、こういったコンシューマードローンの所有者の数は増える一方、規制当局での調整がついていないままだ。
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DJIのPhantomクワッドコプターは昨年で1.3億ドルの売り上げをたたき出し、今年の収益はその3倍以上になると予測されている。DJIの北米で社長を務めていたコリン・グリン氏が3D Roboticsに移ったことも最近の話題となっている中、今回のGoProのドローン市場参入のニュースは、市場が膨らむ火種ということで注目されている。
(山下香欧)