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コラム相良静造

海外での日本のドローンは、絶えぬ客足をどのように成果へつなげる―シンガポール航空ショーでの展示に見る今とこれから[相良静造のUnmanned World] Vol.08

2026年2月に開催されたシンガポール航空ショー。アジア最大級の舞台で、日本のドローンメーカー3社が防衛装備庁ブースから世界へ挑んだ

2026年5月8日
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各国から大勢の見学者が訪れた防衛装備庁のブース(相良静造撮影)

ドローンは機体サイズを問わず、世界各国で休むことなく開発が行われ、新しい機体が生まれている。それは安全保障向け民間用ともに変わらず、日本でも小型ドローンを手掛ける企業が増えた。そして、防衛装備移転三原則の下、海外への売り込みを活発にさせ、その姿は2026年2月にシンガポールで開かれた航空ショーでも見ることができた。本邦ドローンメーカーはどのように取り組んでいたか。その姿を伝えたい。

Contents
見慣れた段ボール紙が飛行機に「売り出したばかり」のヘリコプター型ドローンX翼型のインダストリーネットワーク技術と品質、日本製が持つ力は衰えていない輸出だけでなく日本の有事にも備えて

見慣れた段ボール紙が飛行機に

毎回西暦の偶数年の2月に開かれるシンガポール航空ショーは、アジア最大級のエアショーと銘打ち、2026年は130か国以上から12万5000人が2月3~8日の期間中に訪れた。屋外に戦闘機や輸送機、旅客機が並び、屋内展示場では地元シンガポールを始め、欧米やアジア、中東のあらゆる地域からメーカーが自社製品を持ち込み、商談が行われる。実機による飛行展示もあり、旅客機が普段は見せない急旋回で飛び、戦闘機は派手な爆音を上げ、来場者は驚き、歓声を上げていた。

ショーには、防衛装備庁も前回の2024年から屋内展示場に大型ブースを設けて、日本の大小企業がつくる安全保障関連の製品を展示し、各国の軍民関係者へ売り込みを図っている。今回参加したのは14社。3Dプリンター用の金属粉のメーカーや人工衛星を使った映像サービス会社など、製品は多岐に渡った。海外からの出展に目を転じると、前回よりドローンが多かったのは間違いない。もちろん、日本からも、小型ドローンメーカーを開発・製造する3社も加わっていた。

その1社、愛知県名古屋市に本社を置く「エアカムイ」(山口拓海代表取締役)は、段ボール紙製の固定翼型ドローン「エアカムイ150」を披露した。パンフレットに記された用途は自爆ドローン。滞空時間は1~2時間半ほどで飛行距離は約150km(150キロメートル)。時速45~120km(45~120キロメートル毎時)を出すことができるという。2025年6月に開かれたパリ航空ショーで展示した機体も、色合いや手触りは確かに段ボール紙だった。軽く指で押せば機体はすうっと動く。

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エアカムイの段ボール紙製ドローンを前に熱心に説明を聞く来場者(相良静造撮影)

機体価格は約30万円とのことだが、これはバッテリーやモーターなどの動力部分への費用で大量生産により価格は下げられるという。飛行は段ボール紙製らしく手投げにより行われるが、用途としてほかに対ドローン訓練の標的にも活用できる。珍しさに加えて段ボール紙という日常品への親しみやすさもあってか、軍人だけでなく海外他社や外国人ジャーナリストも機体に触れて担当者へ質問を浴びせていた。

「売り出したばかり」のヘリコプター型ドローン

Prodrone(プロドローン、愛知県名古屋市、戸谷俊介代表取締役)が展示したヘリコプター型ドローンGT-Mにも開催初日から多くの来場者が見入っていた。Prodroneの公式サイトで製品情報を見ると、「空を飛び、水上を移動し、水に潜る、水空合体ドローン」なるアイデア満載の機体も出ているが、GT-Mは一般に見慣れた、文字通り回転翼機のスタイルだった。

最高速度は時速135km(135キロメートル毎時)、風速毎秒20m(毎秒20メートル)の雨の中でも安定した移動が出来、小型軽量ゆえに乗用車でも運搬できるこの回転翼型ドローンは巡視や物流、飛行しつつの点検業務に向いている。アタッチメントの交換で最大8L(8リットル)の農薬散布にも活用できると言う。

「海外展示はパリ航空ショーに続き2回目。機体は売り出したばかり」とのことで現在10~20機が販売されているが、輸出も計画して防衛装備庁の展示に参加したという。アジア系の国で所属は陸軍だろうか。軍人も多くいたことから戦術的な偵察目的に活用が可能と思われたのかもしれない。警戒監視の用途も有用だが、公式サイトにあるように農薬散布にも向いていることから、戸谷代表取締役は会場で、輸出は軍民両用である「デュアルユースで取り組みたい」としていた。

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Prodroneのヘリコプター型ドローン。戸谷代表取締役(右)の説明を、アジアの各軍関係者も熱心に聞いていた(相良静造撮影)

X翼型のインダストリーネットワーク

珍しいX翼型のドローンを展示したのは、長野県岡谷市に本社を置くインダストリーネットワーク(大橋俊夫社長)だ。コンピューターシステム及びソフトウェアの規格や情報処理サービス業といったIT事業に加えて、ロボットやドローンのシステム構築を業務にしている同社は、その一環で開発した垂直離着陸型のX翼型ドローンを展示した。主翼は発泡スチロール製のため「強度は?」と思ったのは杞憂。内部にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)製の主桁を入れて強さを確保している。

Prodroneと隣り合わせでの展示で、同じ垂直離着陸型とはいえヘリコプター型と実機では例を見ないX翼型と機体のスタイルが異なるのはなかなか興味深い。こうしたところに、様々な形や手法を試し進化していくドローンの今があるのだろう。それだけに、売り込みにとどまらず、海外からの視点や意見をも製品開発へ活かすことができる出展は良い機会なのは間違いない。

X翼型ドローンも期間中、マレーシアやインドネシア、台湾などのアジア系に加えてスイスやイタリア、ウクライナからも見学者が訪れ、色々な国から引き合いがあったと言う。インダストリーネットワークは今後の展開について、特殊なプロジェクトで使いたく用途を多岐にして展開を広げていくことができればよいとしている。

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X翼型をしたインダストリーネットワークのドローン(相良静造撮影)

技術と品質、日本製が持つ力は衰えていない

3社が展示したドローンを見ると、他国の製品に負けず劣らず自由な発想を形にするおおらかさがあった。国際展示会なだけに、様々な国から軍民を問わずメーカー、商社、サプライヤーチェーンに属する関係者が絶え間なく3社を訪れてさまざまな質問を浴びせていた。これは大きな刺激になっただろう。

そして、3社も加えた出展社すべてが、質問へ熱心に答えていたことはいうまでもない。質問が多くあったのは、それだけ日本の技術力へ寄せる高い関心の表れであり、熱心に答える姿に自社の持つ技術力へ自信を持っていることが伺えた。昨今の日本は経済力の低下と時代の変遷による先行きへ不安を抱えているが、新たな産業を生み出す力そのものは衰えていないと思えた。

輸出だけでなく日本の有事にも備えて

ドローンと一口に言うが、海外も含めれば小型のものを扱うメーカーは数えきれないほどあり、ロシアによるウクライナ侵攻と米国とイスラエルによるイラン攻撃で分かるように喫緊、最重要事案ともなれば態勢づくりは遮二無二進められる。今回は「防衛装備」の展示だっただけに、日本の有事へ想像を転ずれば、平時から開発と生産態勢へ基礎固めを怠らないでおくべきに及ぶだろう。

エアカムイの担当者に話を聞いた際に、段ボール紙製ゆえに雨天では使えないのでは?と聞くと「薄いフィルムを張り湿気対策は行っている」とのことで、雨に弱い継ぎ目などは粘着テープを張ればしのぐことができると言う。操縦についても開発初期は難しかったが、改良を重ねて今はシミュレーターで数時間の練習をすれば飛ばすことができるようになると言う。こうした使用の簡便さは、輸出も日本国内で使う際にも魅力となる。

それも思えば、3社のドローンが海外の軍民を問わず販路を拡大でき、日本政府の審査を通った上で新たな契約が結ばれれば、国内のドローン産業へ福音になる。既にドローンの有効性は誰もが理解しているだけに、安全保障用の装備として輸出拡大へ取り組むのはこれからの日本が取るべき道になる。今回の展示の経験を活かした3社とドローン産業の発展が期待される。

今回のシンガポール航空ショーは大小のドローンが並んだのと同時に「対ドローン(C-UAS: Counter-Unmanned Aerial System)」の展示も目立った。攻勢が激しさを増せば守る側の備えも強固になる。未来永劫表裏一体の、もう一方の動きを次回は伝えたい。

TAGGED: AirKamuy, PRODRONE, インダストリーネットワーク, ドローン, 相良静造のUnmanned World
watanabe 2026年5月8日
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