DJI Neo 2の概要

筆者が注目したDJI Neo 2の主な特徴は、
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- 向上した画質(1/2インチセンサ・2軸ジンバル・4K60fpsおよび4K100fps)
- 強化された飛行性能と機能(高速トラッキング・ジェスチャーコントロール)
- 多彩な操作スタイル(機体単体・スマホ・プロポ・FPV)
- 安全性の向上(全方位障害物検知)
の4点です。約17cm / 160gの超小型ドローンとは思えない高性能を備えています。
DJI Neo 2の概要:① 向上した画質
DJI Neo 2は二軸ジンバル(上下とロール軸回転)に支えられた1/2インチセンサーのカメラを搭載しています。もちろん、デジタルブレ補正機能も搭載していますので、高画質かつ安定した空撮映像を撮影することができます。

おどろいたのは、センサーサイズが初代Neoと同じ1/2インチとなっているにも関わらず、画質が劇的に向上していることです。このレベルの高画質撮影ができるならば、普通に空撮も楽しめそうです。また、4K100fpsのスロー映像撮影にも対応(初代Neoは4K30fpsまで)したので、激しい動きや速い動きの被写体の撮影でも活用できそうです。
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初代Neoは飛行を楽しむためのガジェット…という筆者の認識だったのですが、Neo 2は普通に空撮も楽しめる超小型高性能ドローンへ進化しています。DJI機ならではの電波干渉への耐性や飛行時間の長さ(約19分)も考えると、カバンに潜ませてお出かけ&手軽に空撮したいツールです。
DJI Neo 2の概要:② 安全性の向上
ついに超小型ドローンDJI Neo 2にも全方位障害物検知機能が搭載されました。初代Neoには障害物検知機能がなかったので、トラッキングやクイックショットの撮影時には障害物に接触しないかドキドキしながらの撮影だったのですが、DJI Neo 2は障害物を回避しながらトラッキングし、障害物に接触しない範囲でクイックショットを実施します。



DJI Neo 2の概要:③ 強化された飛行性能と機能
DJI セルフィードローンでおなじみの自動撮影機能「クイックショット」はもちろん、今回のDJI Neo 2ではさまざまなトラッキングモードや撮影機能が追加されました。そしてなにより、トラッキング速度が最大12m/s まで上がった(初代Neoは8m/s)ことと、全方位障害物検知機能が加わったことで安全かつスピーディなトラッキングも可能になっています。

トラッキングモードに「スキー」や「サイクリング」も加わっているので、さまざまなシーンでトラッキングを活用したセルフィーが楽しめそうです(ただし、飛行場所や方法によっては国土交通省へ飛行許可承認申請と補助者等による撮影エリアの第三者立ち入り管理措置が必要になりますのでご注意ください)。
しかも、トラッキング利用時には、スマートフォンやプロポ(コントローラー)を使わなくても、手のひらの動き(ジェスチャー)で機体の高度や位置を調整できる「ジェスチャーコントロール機能」も搭載されました。ちょっとした画角の調整にはとても便利な機能です。
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障害物を避けながら激しい動きにも対応するDJI Neo 2のトラッキング機能はほかのセルフィー系ドローンにはない新しい機能。筆者も正直なところそれほどとは思っていなかったのですが、小さいドローンが障害物に接触することなく被写体に追従してくるこのスゴさはぜひみなさんにも体験してもらいたい機能です。
DJI Neo 2の概要:④ 多彩な操作スタイル
Neoシリーズの特徴といえば、さまざまな操作スタイルに対応しているところです。新型DJI Neo 2でも、機体単体・スマートフォン接続・プロポ(コントローラー)接続・FPVゴーグル(DJI Goggles 3 / Goggles N3)接続に対応しています。特にFPVゴーグルに接続して飛行するとカーブ飛行時にあえて臨場感のある水平が傾いた映像を撮影することができ、操縦をしていてもとても楽しい体験をすることができます。操縦もスティック型のDJI Motion 3を使えば直感的に飛行させることができるので初心者でも楽しめますし、FPV上級者の方はDJI FPV送信機を接続すればマニュアル飛行も可能です。

※ところどころ尺の関係で早送りしていますが編集でブレ補正は入れていません
DJI RC-N3プロポを使って飛行させれば空撮機として水平が安定した映像が撮影でき、FPVゴーグルを接続すれば水平が傾いた臨場感のある映像が撮影できるという、1粒で2度、3度おいしいドローンがNeoシリーズの特徴となっています。
DJI Neo 2 の各部チェック
では、DJI Neo 2の細部を見ていきたいと思います。











まとめ:DJI Neo 2は高性能なフォローショットに最適なドローン
初代Neoは正直なところ画質には妥協しつつも"初心者に優しいセルフィードローン"というイメージでしたが、新型DJI Neo 2はさらに初心者に優しく、高性能なフォローショットに最適なドローンに進化しました。
また、DJIにラインナップされている小型ドローンはほかにも「Mini 5 Pro」や「Flip」があります。どれを購入するか悩ましいところですが、筆者個人的なおすすめは…
[A]純粋に高画質な空撮を楽しみたい!…DJI Mini 5 Pro
[B]空撮もフォローショットも楽しみたい…DJI Flip
[C]ドローンが初めてでフォローショットを楽しみたい…DJI Neo 2
というところでしょうか。とはいえ、DJI Neo 2の高画質なカメラや多彩な操縦スタイルは空撮やFPVを楽しみたい人にもマッチングしますので、ぜひ手にとって見てください。
| 製品 | DJI Neo 2 | DJI Mini 5 Pro | DJI Flip |
|---|---|---|---|
| 大きさ | 167×171×54 mm (長さ×幅×高さ) ※デジタルトランシーバー装着時 |
304×380×91 mm (長さ×幅×高さ) |
233×280×79 mm (長さ×幅×高さ) |
| 画質 | 1/2インチのイメージセンサー、12MP有効画素数、最大4K/60fpsおよび4K/100fpsの動画撮影 | 1インチ CMOS、50MP有効画素数、最大4K/60fps HDR および 4K/120fpsの動画撮影 | 1/1.3インチ CMOS、48MP 有効画素数 、4K/60fps HDRおよび4K/100fpsの動画撮影 |
| 安全性 | 全方向障害物検知 | 1ルクスの夜景撮影でも全方向障害物検知対応 前向きLiDAR |
15ルクスの環境下で前方/下方 前方は3D 赤外線検知システム |
| 特別機能 | 全面保護プロペラガード;手のひらから離着陸&スクリーン内蔵;SelfieShot機能;ジェスチャー操作;FPV飛行対応 | 縦向き撮影 225°柔軟なジンバル回転 アップグレードしたActiveTrack 360° |
折りたたみ式アーム&全面保護プロペラガード リモコンを使わずにクイック撮影 |
| 飛行速度 | 8 m/s (ノーマルモード)、 12 m/s (スポーツモード)、 16 m/s (マニュアルモード) |
19 m/s (スポーツモード) 15 m/s (ノーマルモード) |
12 m/s (スポーツモード) 8 m/s (ノーマルモード) |
| 伝送距離 | 6 km | 10 km | 8 km |
| 飛行時間 | 19分 | インテリジェントフライトバッテリー: 36分 インテリジェントフライトバッテリー Plus: 52分 |
31分 |