RoboSapiensは巻き尺状にした「コンベックス」とよばれる湾曲した金属テープを繰り出し、最大3mまで伸長させる独自機構を備えた機器「バンブーアクチュエーター」を出展した。

工場やダムなどの設備点検に歩行ロボットやドローンを活用する動きが広がっている。だが、歩行ロボットは転倒防止のため重心が低く取られるケースがあるという。これらのロボットにカメラを搭載しても低い場所しかチェックできない。一方で実際の点検現場で確認が必要な機器やメーターなどは人の目の高さにあり、ロボットでの点検が困難といった課題がある。ドローンの使用を検討しようにも、複雑な構造物のなかなど飛行が難しい場合もある。
そんなときに活用できるのがバンブーアクチュエーターだ。本製品を歩行ロボットに載せて移動し、先端にカメラを取り付けたコンベックスを上げ下げして点検対象に合わせて撮影するといった運用が可能となる。「屋内や狭い構造物内でドローンを飛ばすのは難しいが、地上を行く歩行ロボットではカメラの高さがたりない」という課題を解決し、ドローンと歩行ロボットの隙間を埋める製品と期待される。

アクチュエーター単体としては点検の現場ですでに使用が始まっており、鉄道車両の点検などで実績を上げている。歩行ロボットのほか、AGV(無人搬送車)や車輪型ロボットへの搭載にも対応するが、ロボットと組み合わせたモデルは実証実験の段階にある。

今後は点検用途だけでなく、簡易ゲートとしての使用や、横向きに伸ばしてボタンを押す作業などにも活用が検討されている。重さは約3kgなので、DJI Matrice 400など産業用ドローンであればペイロードとして搭載可能だ。ドローンに載せ、コンベックスを伸ばして荷物を引っ張り上げるといった作業にも応用できるかもしれない。