ブース内では来場者から導入への課題、飛行時間、活用方法などの質問が飛び出し、担当者は「海外製機体よりもセキュリティに配慮があります」「飛行時間は12分程度。短いように感じますが、点検箇所をしっかり撮影したり、操縦者の負担を考えたりすると、適切です」「動画から点群データを生成できます」と回答。テキパキと応対していた。

福島第一原発内部の調査や、埼玉県八潮市での道路陥没事故など、使用実績を積み重ねているIBISシリーズ。とはいえ、担当者によれば、まだまだ「ドローンは屋外で使用するもの」という印象を持たれており、屋内で使用できることに驚かれることもしばしばだという。
さて、そんなIBISシリーズに関心を示す業界が下水道業界だという。
担当者:八潮の事故を契機に、下水道の管路点検にドローンを活用する機運が高まっています。下水道管内には硫化水素などが発生しており、従来から危険性が指摘されていました。国としても人が入って点検しない「ノーエントリー」という方針を取っており、IBISは寄与できると考えます。
現在では自治体が発行する点検の仕様書にドローンの使用が盛り込まれる動きも広まっている。ドローンの導入は点検事業者にとって喫緊の課題となっているのだ。導入コストが気になるところだが、従来の下水道点検機材は数千万円単位と高額で、それと比べると低く抑えることができるという。

2026年5月には新明工業と共同でIBIS 2専用車両「Drone Porter」を開発した。車内には操縦用のデスクやモニター、空調設備が完備され、パイロットは快適で安全な空間で操縦に専念できる。機材の積み下ろしなども発生しないため、効率よく作業を進められるのも強みだ。