Intelligent Energyは、UAV市場向けに2.4kWの燃料電池発電製品を発売予定だ。実際にXPONENTIAL2019では実機も展示されていた。
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わずか18ヶ月の間に、Intelligent Energyが商用UAV向けにデザインされた4つの製品を発売した。これらの製品はバッテリーパワーの限界を乗り越えるソリューションを提供する。また、故障しにくく、燃料補給もすぐにできるため、商用UAV市場では非常に魅力的な製品となるだろう。
約8ヶ月前にIntelligent Energyから発売された800Wの燃料電池発電モジュールが、ドローンの最長飛行時間のギネスレコードを達成するために使用された。韓国企業MetaVistaによる試みだ。モジュールの燃料には液体水素が使われ、マルチローターUAVは12時間7分5秒の記録を残した。今回の記録は前ギネスレコードである2時間6分7秒を大きく上回り、飛行時間はまだまだ伸ばせるということを実証した。
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Intelligent Energyの最高販売責任者Lee Juby氏は以下のようにコメントした。
弊社の燃料電池は市場の中でも最も軽量でパワフルです。商用UAV用の燃料電池発電市場をリードしていることを証明するため、これからも最新の革新的製品を作っていきます
最初は一部の顧客向けに2.4kWのモジュールを販売する計画で、2019年10月に発送が開始される予定です。一般販売開始は2020年初頭になるでしょう。
今回の最新製品はより長い飛行時間を実現しました。例えば11リットル 350Bar水素シリンダーを搭載したDJI M600フレームを使えば、2.4kWのFCPMが従来のバッテリーパックでは25分しか飛べなかったところ、2時間飛行可能になります。
2.4kWのモジュールを2個並列接続すれば、追加のハードウェアなしで4.8kWまでパワーが出せるようになる。モジュールはUAVに電力を供給し続け、ピーク負荷に備えて小型のバッテリーも合わせて使用される。
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モジュールは既存のフレームの多くに対応しているが、効率性や飛行時間はカスタマイズフレームに搭載した際に最適化される。
また実用化は確実に進んでおり今回は100Kw出力の水素エンジンユニットプロトタイプも参考展示されていた。来たるべき大容量の出力が必要になるパッセンジャードローンや自動運転自動車向けに開発された物だ。