幅広いカテゴリーの出展で沸く会場
2017年5月8日から11日(木)まで、米国ダラスKay Bailey Hutchison コンベンションセンターで AUVSI Xponential 2017が開催された。「AUVSI Xponential 2017」は、AUVSI(国際無人機協会)が開催する、産業用ドローン、ロボティクス、無人機システムなど各分野の専門家が一堂に会する国際的な展示会。650を超える企業・団体が参加する大規模な展示会である。
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Boeing社の長距離飛行可能なヘリコプター型ドローン
NASA等宇宙関連をはじめ、BoeingやAirbus、Lockheed Martin等航空関連、御馴染みのDJI、PRODRONE、Parrot等ドローン関連など幅広い出展となった。ドローン分野で言えば、コンシューマ分野が成熟する中で、3DR、ParrotそしてDJIなど各メーカは徐々にコマーシャルの分野にターゲットを移行している潮流が会場からも伝わって来た。
軍事、航空、産業用の新たな技術、新たなルール、新たなビジネスチャンス
近年無人輸送機器システム分野の技術革新は急速に進化し航空分野と海事分野の規制により商業面での応用はあまり進んでいなかったのが実情だ。各分野の展示会は存在するもののそこまでは大きくなく分断されている感が大きかったのが実情だ。
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商業用へ舵を切ったParrot。DiscoやBebopoも産業用カテゴリーとなるソリューションも発表された
そんな中、各国で無人システムの商業運用を後押しする法律が制定されたことで、業界の開放が進み、これまで分断されていた産業領域とシームレスに連携がはじまり巨大なビジネスチャンスが生まれようとしている。規制緩和によって、市場の急成長が確実視されるなか、将来性が見込まれる商業用無人システムの市場が活況である事は言うまでもない。実際に参加企業は陸、海、空の全領域を網羅し、軍事、航空、無人機、ドローン等様々だ。その中で、ドローンだけではなく、無人システムとロボティクスの明日が見える世界最大のイベントを押さえておくべきあろう。それではXponential 2017をお伝えして行こう。