Insta360 Japan株式会社は、Antigravityの360°ドローン「A1」を活用し、インドネシアのユネスコ世界文化遺産「ボロブドゥール寺院遺跡群」で3Dデジタル化プロジェクトを実施したと発表した。
同プロジェクトは、文化・空間デジタル化プロジェクト「Project ETERNAL」の一環。360°空間キャプチャと3D Gaussian Splatting(3DGS)技術を組み合わせ、寺院と周辺環境を高精度に記録し、継続的に活用できる3D空間データを構築した。
ボロブドゥール寺院は自然風化などの影響を受けており、継続的な保護と記録が課題となっている。今回の取り組みでは、遺跡への物理的な干渉を抑えながら、研究、デジタル展示、教育活動などで利用できるデジタルアーカイブの整備を進めた。

A1は360°全景撮影に対応するドローンで、FreeMotionモード、Sky Genie、Sky Pathなどの自動飛行機能を備える。今回のプロジェクトでは、空中と地上のデータ取得を組み合わせたワークフローを構築。従来の多視点撮影方式と比べ、空間データ収集の効率が約3〜5倍向上したという。ただし、この数値はAntigravityのテスト環境での計測結果に基づくもので、使用環境や対象規模、気象条件によって異なる。

Antigravityは今後、日本国内での社会実装にも注力する。一般社団法人日本低空経済振興会(LEAD-J)との連携を通じ、現地調査、デジタルツイン構築、観光活用、鳥獣被害対策、防災など、多様な分野での活用を進めていく構えだ。