Terra Drone株式会社は、経済安全保障重要技術育成プログラム「K Program」の研究開発プロジェクトの一環として、有人機・無人機が多数同時に飛行する状況を再現した実証実験を実施した。大規模イベント警備での無人機運用を想定し、一連の運航調整業務に沿って、運航安全管理システムのロバスト性を検証した。
実証では、有人機50機、無人機80機を同一空域で運用する高密度環境を再現した。運航調整所で有人機・無人機の運航情報を一元管理・調整し、大規模イベントにおける実運用を想定した。
テラドローンは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携し、ドローンを活用した大規模イベント警備における航空機の運航安全管理システムを研究開発している。今回の実証では、同社が無人機運航領域を担った。
具体的には、無人機80機分の経路計画を作成してシステムへ連携し、最大84機分の無人機のシミュレーション位置情報をリアルタイムに共有した。なお、この位置情報はシミュレーションデータであり、実機による飛行データではない。
さらに、システム配下で運用される無人機の飛行シナリオを設計・提供し、複数機体の情報を集約して一括送信する機能を実装した。大量データ通信時の効率化により、多数の無人機が同時運用される環境でも、安定したデータ連携と運航安全管理を確認したという。
同社は今後、今回得られた知見をもとに、災害対応など実践的なユースケースへの適用を進める。省庁や自治体との連携による防災訓練などを通じ、システムの機能改善と運用モデルの高度化を進める方針だ。