株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマークは、これまでに500塔以上の鉄塔を対象としたドローン点検の実績と、道路・管路等のインフラ構造物における点検支援AIの開発ノウハウを活かし、鉄塔点検の効率化と高度化を実現する鉄塔点検支援AIを開発した。
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1.開発の背景
日本では、高度経済成長期に整備された社会インフラの老朽化が進行しており、点検・維持管理の重要性が年々高まっている。
特に鉄塔は、高所での作業を伴うことから、作業員の安全確保や作業負荷の軽減が大きな課題となっている。
同社はこれまで、ドローンを活用した安全かつ効率的な鉄塔点検手法の確立に取り組み、累計500塔以上の点検を実施してきた。一方で、従来の点検では、ドローンで撮影した膨大な画像を人の目で確認・判定する必要があり、時間と労力を要するという課題があった。こうした課題を解決するため、同社がこれまでに培ってきたインフラ点検AIの技術と実績を活用し、鉄塔点検に特化したAIの開発に取り組んだ。
2.鉄塔点検支援AIの特徴
鉄塔特有の損傷に対応した検出機能
鉄塔部材における、赤さび、剥がれ、透けといった損傷の検出が可能である。
図:鉄塔における赤さび・剥がれ・透けの検出例
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鉄塔種別に応じたモデル設計
赤白鉄塔、グレー鉄塔、亜鉛メッキ鉄塔に対応したAIを開発した。
図:赤白鉄塔、グレー鉄塔、亜鉛メッキ鉄塔 それぞれにおける検出例



点検対象の検出を実現
鉄塔において、点検を実施すべき対象を検出することで、損傷検出精度の向上を実現した(重篤損傷の検出率9割以上)。
図:鉄塔部材の検出例


3.今後の展開
本システムは2026年度より、NTT西日本株式会社が保有する鉄塔の点検業務において実利用される予定である。
今後、さらなる精度向上および利⽤者視点に⽴ったUI∕UXの改善を進めていくという。
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※重篤損傷とは、重篤度を4段階判定した際に上位2分類を意味している。
※重篤度の判定基準は、NTT西日本グループにおける鉄塔点検手法を採用している。